比田井小琴
比田井 小琴(ひだい しょうきん、1885年(明治18年)6月3日 - 1948年(昭和23年)5月3日)は、日本の書家。比田井天来の妻。小琴は号で本名、元子。旧姓、田中。
大正から昭和初期にかけて、かな書道の最高指導者として活躍した。息子に、現代書道家の比田井南谷がいる。
略歴
編集1885年、東京市日本橋区(現在の東京都中央区日本橋)に生まれる。1900年、15歳で書道を志してかなを学び、翌年に天来と結婚した後は法帖の臨書に努めた。1910年頃から鎌倉高等女学校(現在の鎌倉女学院中学校・高等学校)の習字科教授となり、1923年まで在職した。1933年には文部省の嘱託により教科書「高等小學書方手本女子用」を執筆した。
また、天来が創立した書学院(現在の天来書院)においても教授部の運営などを担当し、太平洋戦争終結後、同院が一時期活動停止になった際には再興に尽力した。
1948年、62歳で没した。
天来と結婚前に阪正臣の内弟子であった時期がある。
関連項目
編集脚注
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参考文献
編集- 奥山錦洞『日本書道史』藤森書店、1982年(清教社、1943年の覆刻版)