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水解紙(すいかいし)とは、に触れると絡みあった繊維が速やかに分離し、水中に分散する性質を有するで、水解性紙または水分散性紙とも呼ばれる。

用途編集

水洗トイレ用トイレットペーパー、トイレ周りの使捨ての紙製の便座シートや掃除用ペーパー、機密文書、衛生材料、医療資材、農業資材など。古くは灯籠流し灯籠(灯篭)にも使われてきた。

 
水解紙製のトレールペーパー.

近年では検便時に使用するトレールペーパーとしても使用され、このペーパーは水洗トイレ用に開発された水解紙でできた採便専用シートで便器内の水の上に浮かべその上に糞便を排泄し、検便時の糞便が便器内の水に水没してしまうことを防ぐもので、採取後はそのまま便器に流すことができる。

最近では公共のトイレでは水解紙製の芯のトイレットペーパーが使われる事が多くなっている。

原料編集

水解紙の原料繊維としては、木材パルプ繊維、非木材系パルプ繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維が挙げられ、これらの繊維からなる水分散性紙は、湿式法や乾式法等の常法により製造される。

リサイクル編集

紙パックなど、さまざまなものが水解紙である水洗便器用のトイレットペーパーにリサイクルされており、最近では鉄道の使用済み切符リサイクルされており、収集された切符は製紙工場において分離(磁気を抜く工程)・殺菌洗浄漂白等の工程を経てトイレットペーパーにリサイクルされている。

水洗便器と水解紙編集

 
水洗便器の水溜りに滞留するトイレットペーパー
 
水解紙製のトイレットペーパーの芯

水洗便所でトイレットペーパーは洗浄水を流しても水流の関係で、便器トラップの水溜りでクルクルと回るだけで、流れに乗りにくい状況が発生する事がある。

特に、吸引作用が無く、水勢のみで洗い流す洗い出し式和式便器等の洗浄方式によっては、に完全に便器内から無くならず、滞留する現象が発生する。

これは大便洗浄の時にはきちんと流れて、小便洗浄時や紙だけ流す時は流れにくいのは、トイレットペーパーの紙の間に空気が入ってしまい、浮力により便器の水溜りでクルクルと回るだけで流れない事があり、この場合紙を丸めるなどして、ある程度固めてから、便器に捨てて、流す事で解消出来る。

トイレットペーパーが便器から流れきれない場合でも水解紙製であれば詰まりの原因にはならない。

また、公共のトイレでトイレットペーパーの芯を不心得者によって水洗便器に捨てられ、詰まりが発生することあることある事から、芯紙が無い、芯なしタイプや、水解紙製の芯のトイレットペーパーを使うことで、芯を便器に捨てられても詰まりの発生を防止することができ、最近ではパブリックな公共のトイレでは芯なしタイプや、水解紙製の芯のトイレットペーパーが使われる事が多くなっている。水解紙製のトイレットペーパーの芯は浄化促進剤が含まれており、便器のトラップの水溜りで完全に水解するように出来ている。

国内の主なメーカー編集


関連項目編集