河上 満栄(かわかみ みつえ、1971年5月28日 - )は、日本政治家。元衆議院議員(1期)。

河上 満栄
かわかみ みつえ
生年月日 (1971-05-28) 1971年5月28日(53歳)
出生地 日本の旗 日本 京都府宇治市
出身校 神戸松蔭女子学院大学短期大学部
前職 ノースウエスト航空従業員
所属政党民主党→)
国民の生活が第一→)
日本未来の党→)
(生活の党→)
(生活の党と山本太郎となかまたち→)
自由党

選挙区 比例近畿ブロック
当選回数 1回
在任期間 2009年8月30日 - 2010年6月14日
テンプレートを表示

略歴

編集

京都府宇治市出身。家政学園高等高校(現・京都文教高等学校)、神戸松蔭女子学院大学短期大学部卒業。日商岩井(現・双日)に就職後、1997年から全日空客室乗務員、2006年からノースウエスト航空の機内通訳を務める。

2009年8月30日執行の第45回衆議院議員総選挙に、比例近畿ブロック単独49位で民主党公認で出馬し、初当選した。

2010年6月11日衆議院議長横路孝弘に辞職願を提出し、6月14日の本会議で辞職が許可され、衆議院議員を辞職。参議院議員に鞍替えするため、同年7月の第22回参議院議員通常選挙京都府選挙区から出馬した。当時の民主党幹事長小沢一郎が、定数2以上の選挙区に複数の候補を擁立する方針を固めており、候補者が見つからなかったための措置であったが、後に本会議の出席日数や、衆院で当選後間もない参院への鞍替えが批判の対象になった[1]。2人区の京都府選挙区において5位で落選した。敗因について、首相の菅直人が掲げた消費税増税論議を挙げている[2]

なお、民主党は2009年の衆議院選挙比例近畿ブロックでは名簿登載者全員が当選したため、河上が辞職しても繰り上げ当選者がおらず、衆議院で1議席を失った。また欠員がブロック定員の4分の1を超えない限り補欠選挙も行われないため、2012年11月16日の衆議院解散まで衆議院は欠員1となった。

2012年12月16日第46回衆議院議員総選挙では国民の生活が第一を経て[3]日本未来の党に参加。千葉9区から出馬するも、落選した(得票数は16,616票、得票率は7.4%)。2014年12月14日第47回衆議院議員総選挙に、比例北陸信越ブロックから生活の党で出馬するも、落選。2016年に生活の党が自由党に党名変更した際に京都5区支部長に就任したが[4]2017年5月に公認を辞退した[5]

問題視された発言・行動

編集

民主党代表選挙における被買収疑惑

編集

2010年9月民主党代表選挙中にあたる同年9月12日、河上のtwitterアカウント[6]から「8月25日、「生活困ってるでしょ?300万振り込んであげるから好きなもの買いなさい」BY安住淳選対本部長。「結構です。」BY ME。」とのツイートが発信された[7]。これを受けて週刊新潮2010年9月17日号では、小沢陣営を菅陣営に引き込む買収ではないかと取り上げられた(ただし、河上は8月の時点で国会議員ではないため、河上を買収しても議員票を得ることはできない)。

国会欠席への批判

編集

第174回国会開会中の2010年4月1日から5月31日までの間に、衆議院本会議に出席したのはわずか1日だけだった[8][9]。また河上は、所属する農林水産委員会消費者問題に関する特別委員会にもそれぞれ1日しか出席していなかった。衆議院本会議や委員会を欠席した理由は明らかにされていないが、河上のブログの記述によれば、河上は国会会期中から既に選挙区変更に伴う選挙の準備を行っていた。129万7,000円の歳費、100万円の文書通信交通滞在費を毎月受給していたにもかかわらず国会に出席せず、選挙運動を優先させていた姿勢に対しては、複数のメディアが批判している[10][11]。なお河上は6月に議員を辞職したが、歳費法の規定により河上には6月の期末手当約272万円も支給された。

「宮崎新燃岳噴火は神の怒り」発言

編集

2011年2月4日0時33分にtwitter上で「宮崎の火山が噴火し続けている。牛や鳥を大量に殺処分して、命を粗末にしていることに宮崎の大地の神様が怒り猛っているように感じる」とツイートした[12]。その後、「宮崎の噴火についてのつぶやきで、宮崎の関係者のみなさまに誤解を与えるような表現があったことを深くお詫び申し上げます」と同日20時過ぎに追加のツイートをするが、最終的には両方のツイートとも削除され、その後アカウントそのものも削除された。一方ブログ上で一旦公開された謝罪記事[13]には当初「今回、ネット上で、無名無数の方々から激しい罵りを受けました」「私も大変傷つきました」との表現があったが、短時間で削除され[14]、twitter閉鎖の告知記事も、大幅に文章が削除・修正された。

脚注

編集
  1. ^ 民主・河上氏が辞職願 - MSN産経ニュース[リンク切れ]
  2. ^ 【参院選・暗】「敗因は消費税」 小沢ガールズ、河上氏 - MSN産経ニュース[リンク切れ]
  3. ^ “女将・佐藤奈保美氏も…生活、新たに20人公認”. 読売新聞. (2012年11月19日). https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121119-OYT1T01493.htm 2018年10月28日閲覧。 
  4. ^ “自由、次期衆院選へ10人を1次公認”. 日本経済新聞. (2016年12月14日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS14H4C_U6A211C1PP8000/ 2019年9月1日閲覧。 
  5. ^ “次期衆院選:自由、京都5区で候補者差し替え”. 毎日新聞. (2017年5月31日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170531/ddm/005/010/095000c 2018年4月27日閲覧。 
  6. ^ https://x.com/kawakamimitsue (2011年2月4日アカウント自己削除)
  7. ^ ““ちびっこギャング”安住財務相「俺は暴走族出身」と明かす”. NEWSポストセブン(※週刊ポスト2011年9月30日号). (2011年9月17日). https://www.news-postseven.com/archives/20110917_31389.html?DETAIL 
  8. ^ 本会議出席わずか1日くら替えの河上議員「労働なき富」批判も1/2 - MSN産経ニュース
  9. ^ 本会議出席わずか1日くら替えの河上議員「労働なき富」批判も2/2 - MSN産経ニュース
  10. ^ 河上衆院議員、本会議1回だけ 参院選への立候補表明後 - asahi.com[リンク切れ]
  11. ^ 選挙準備を優先…民主・河上議員、目立つ国会欠席 - YOMIURI ONLINE、2010年6月10日
  12. ^ 新燃岳噴火:河上前議員が不適切ツイート 「神様の怒り」 - 毎日jp、2011年2月5日
  13. ^ ウェブ魚拓 - 河上みつえのブログ
  14. ^ 「新燃岳噴火は神の怒り」河上満栄氏のツイート炎上 - 産経msn、2011.2.6

関連項目

編集