海碧(かいへき)は、セラミック顔料の1つ。

名称 編集

別名マットブルーとも呼ばれる。セラミックスの分野では「コバルトブルー」と呼ばれる[1]が一般的なコバルトブルーとは成分が異なる。Colour Index Generic NameはPigment Blue 72である[2]

性質・製法 編集

組成式はCoO・ZnO・Al2O3(酸化コバルトと酸化亜鉛、酸化アルミニウムのスピネル)で表される。コバルトブルーとの違いは、酸化亜鉛を成分に含む事である。酸化コバルトに酸化亜鉛、酸化アルミニウムを配合して1200°Cで焼成してつくられる。コバルトブルーの色は単にCoOを釉薬に入れても出すことが出来るが、CoOには不純物として釉薬の発泡の原因となる3価のコバルトを含むCo3O4が混じっているため、コバルトを全て2価の状態にしておくためにも意義のある顔料である。高火度の釉薬には使いにくいが、上絵用として重要な顔料である。

脚注 編集