福武電気鉄道デキ1形電気機関車
福武電気鉄道デキ1形電気機関車(ふくぶでんきてつどうデキ1がたでんききかんしゃ)は、かつて福武電気鉄道で運用されていた直流用電気機関車である。福武電気鉄道で最初の電気機関車である。
1945年に福武電気鉄道と鯖浦電気鉄道が合併し福井鉄道となったことにより、福井鉄道デキ1形となった。1両(デキ1)のみ存在した。
概要
1935年芝浦製作所製の25t凸形電気機関車である。実際には車体のみの新造であり、電装品と台車などは福武電気鉄道デハ4[1]の物を流用している。
外観上の特徴として元空気溜のタンクがボンネット上にあることが挙げられるが、これは後天的なもの。また、電車用の台車を使用しているためなのか、台車と車体の間のすきまが広い。
福武線で貨物輸送に従事していたが、南越線で電気機関車代用として使用されていた110形が事故廃車されたために1975年に転籍し、1981年に南越線が廃止された後は休車となり、1986年7月に廃車された。
主要諸元
脚注
参考文献
- 寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。