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2008年8月27日 (水) 07:06時点における版

今岡 十一郎(いまおか じゅういちろう、1888年 - 1973年9月2日)は島根県出身のハンガリー語学者。専門のハンガリー語の他、フィンランド語辞典の著もある。また叢書『フィン・ウゴル研究』を編集刊行し、日本におけるウラル学の先駆者として知られる。

経歴

松江市生まれ。1914年東京外国語学校ドイツ語科卒業。東京帝国大学経済統計研究室などに勤務した後、アメリカを経てドイツに留学し、程なくして旧知の民族学者バラートシ・バログの招きでハンガリーに移る。1931年の帰国まで約10年間ハンガリーに滞在し、同国の新聞や雑誌に寄稿すること800回、同国各地で講演をおこなうこと750回に及び、日本文化の紹介に貢献。

帰国後は外務省に勤務する傍ら、日洪文化協会理事などを歴任し、同協会の出版・講演会などの事業をほぼ一手に引き受け、日本=ハンガリー間の文化交流の中心人物として活動。ハンガリーの文学歴史に関する著書や論文を多数執筆。戦後に外務省を辞した後も同省の一室に専用の机を持ち、晩年に至るまで独力でハンガリー語辞典の編纂に従事。この事業を完成した直後に85歳で逝去。