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2009年4月12日 (日) 15:45時点における版
アンゼリカ(Angelica)は、セイヨウトウキを蜜煮にしてから乾燥させた製菓材料。または、その代替として用いられるフキ甘露煮のこと。アンジェリカとも呼ばれる。
概要
本来のアンゼリカは、セイヨウトウキ由来のネズのような香りと鮮緑色が特徴で、欧州諸国では古くから製菓材料として用いられてきた。用途は、パウンドケーキをはじめとする様々なケーキ、ジンジャーブレッドなどの「「パン]]、プディング、スフレに使われる。製造方法は多々あるが、アンゼリカの空洞状の茎や葉柄を茹でて表面の堅い筋を取り去った後、砂糖のシロップで煮詰めて乾燥させ、グラニュー糖をかけて再度乾燥させることが多い。
日本ではセイヨウトウキがあまり栽培されていないため、日本原産の植物であるフキの葉柄をシロップ煮にして用いる。セイヨウトウキ同様、葉柄が中空であるため食感・見た目は似ているのだが、特徴的な香りはほぼ無いため、あくまでも代替品として用いられる。
参考文献
- フランス 食の事典 編者:日仏料理研究協会 出版:(株)白水社 ISBN 978-4-560-09202-6
- 料理食材大事典 編集・出版:(株)主婦の友社 ISBN 4-07-214741-9
- カラー版 世界食材事典 監修:杉田浩一 翻訳:貝沼やす子 出版:(株)柴田書店
- 調理用語辞典(改訂7刷) 編集・発行:(社)全国調理師養成施設協会 発売:(株)調理栄養教育公社 ISBN
4-924737-35-6
- 洋菓子・和菓子・デザート 百菓辞典 編集:山本候充 出版:(株)東京堂出版 ISBN 4-490-10465-1