カーメルタザイト英語: Carmeltaziteカルメルタザイト)とは、2019年地球上での存在が確認された(宇宙にのみ存在するとされていた)酸化鉱物である[1][2]化学式は、ZrAl2Ti4O11である[3]。名称は発見された場所であるカルメル山(別名:カーメル山)、含まれているジルコニウムアルミニウムチタンの頭文字にちなむ[2]。同地で産出する火山岩中のコランダムから発見された[2]

国際鉱物学連合の「新鉱物および鉱物名に関する委員会」(CNMMN)が新鉱物として2019年に承認した[4]

物性 編集

理論上の密度が4.12 g/cm3ダイヤモンドの 3.52 g/cm3より大きい[5]。一部の報道に密度が大きいからダイヤモンドより硬い物質(超硬度材料)という話がみられるが、そもそもダイヤモンドの硬さは炭素間の共有結合に由来するもので密度による硬さではないため、単純に密度が大きいから硬いというのは誤りである[2]

出典 編集

  1. ^ “Israeli company unearths rare mineral” (英語). BBC. (2019年1月10日). https://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-46816297 2019年1月16日閲覧。 
  2. ^ a b c d Bressan, David. “Carmeltazite: A New Unique Gemstone From Israel” (英語). Forbes. 2019年1月16日閲覧。
  3. ^ Griffin, William et al. (19 December 2018). “Carmeltazite, ZrAl2Ti4O11, a New Mineral Trapped in Corundum from Volcanic Rocks of Mt Carmel, Northern Israel”. Minerals 8 (12): 601. doi:10.3390/min8120601. 
  4. ^ Carmeltazite recognised as a new and rare mineral” (2019年1月7日). 2019年1月14日閲覧。
  5. ^ 補足:Minerals 8 (12): 601によると試料が限られたため、結晶構造から理論値を得た。そのため実際の密度は不明。

関連項目 編集