コーラル・レコード

レコード会社

コーラル・レコード (Coral Records) は、デッカ・レコード傘下の子会社として1949年に設立されたレコード会社。ポップ界のマクガイア・シスターズ英語版テレサ・ブリュワーを手がけたほか、バディ・ホリーの音源を録音したことで知られる[1]

コーラル・レコード
親会社デッカ・レコード
設立1949年 (1949)
現況休止
ジャンルポップロックンロールジャズ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
本社所在地ニューヨーク

1940年代には、ジャズスウィングも扱った。ボブ・シール1954年にレーベルの責任者になると、バディ・ホリーをはじめ、ジャッキー・ウィルソンローレンス・ウェルク英語版や、スティーブ・ローレンス英語版イーディ・ゴーメなど、ポップやロック系のミュージシャンたちを輩出した。シールは、妻であったテレサ・ブリュワーのヒット曲もプロデュースしていた[2]1950年代には、このレーベルから、デビー・レイノルズのヒット曲「Tammy」が出た。1954年には、イギリスでもヴォーグ・コーラル (Vogue Coral) という名で活動しはじめた[3]

コーラルは、1971年には、新作の発表を止めた[4]1973年ミュージック・コーポレーション・オブ・アメリカ (MCA) は、デッカをカップ・レコード英語版ユニ・レコード英語版と合併させてMCAレコードを設立し、コーラル・レーベルは、アメリカ合衆国においてはもっぱら中位価格帯やバジェット・アルバム英語版廉価盤)の再発盤を扱うレーベルに衣替えした[5]。レーベルに「MCAコーラル (MCA Coral)」と記された、この時期のコーラルは、1980年代まで存続した。かつてMCAが展開していたヴォカリオン・レコードというバジェット・レーベルのレコードも、MCAコーラルが製造していたが、コスト削減のためか、ヴォカリオンのカタログ番号のままで、スリーブにもヴォカリオンのトレードマークを入れたまま出荷されていた。

おもな所属アーティスト 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Gillett, Charlie (1996). The Sound of the City: The Rise of Rock and Roll (2nd ed.). New York, N.Y.: Da Capo Press. p. 50. ISBN 978-0-306-80683-4 
  2. ^ Bob Thiele, 73, Record Producer for Jazz Legends”. The New York Times (1996年2月1日). 2016年7月9日閲覧。
  3. ^ Coral - Label Discography”. 45cat. 2018年2月23日閲覧。
  4. ^ Edwards, David; Mike Callaghan, Patrice Eyries, Randy Watts, Tim Neely. “Coral Album Discography”. Both Sides Now Publications. 2018年2月23日閲覧。
  5. ^ Hall, Claude (1973-02-10). “MCA Drops Vocalion, Decca, Kapp and Uni”. Billboard. 

外部リンク 編集