ディープ・ソウル (Deep Soul) とは、米国黒人ソウル・ミュージックの中でも南部を中心とした、ブルースゴスペルを融合した音楽ジャンルのことである。南部ソウルの場合、カントリーからの影響も指摘されている。ソウル評論家、鈴木啓志はディープ・ソウルという用語は、イギリスで生まれた言葉であると指摘している[1]

概要 編集

ディープ・ソウルの南部における拠点は、テネシー州メンフィスと、アラバマ州マッスル・ショールズだった[2]。日本でも、黒人音楽の熱心なファンの間で、ディープ・ソウルという言葉が使われてきた。ディープ・ソウルという音楽用語は、南部生まれ北部育ちのシンガー(ウィルソン・ピケットなど)も含めた広い意味で、ゴスペルやブルースの雰囲気を醸し出すソウルを指した。ディープ・ソウルの代表的なレーベルとしてはスタックス・レコード[3]、ゴールド・ワックス・レコード[4]、ハイ・レコード、フェイムなどがある。(参考:ディープ・ソウルの項目は、英語版ウィキペディアのサザン・ソウルの項目とリンクしている。)

代表的なディープ・ソウル・シンガー 編集

リズム・セクション 編集

  • Booker T. & the MGs[注 2]
    • スティーヴ・クロッパー– guitar
    • ドナルド・ダック・ダン – bass
    • アル・ジャクソン, Jr. – drums
    • ブッカー T. ジョーンズ – organ/piano
    • アイザック・ヘイズ – piano/organ
    • ザ・メンフィス・ホーンズ
    • ウェイン・ジャクソン – trumpet
    • アンドリュー・ラブ – saxophone
  • マッスル・ショールズ・リズム・セクション
    • スプーナー・オールダム – organ,piano
    • ロジャー・ホーキンス – drums

作曲家 編集

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1968年に「フーズ・メイキング・ラヴ」がヒット。
  2. ^ インスト・ヒット「グリーン・オニオン」で有名。
  3. ^ 元ソウル・チルドレン。ソウルチャートでのヒットに「タクシー」がある。

出典 編集

Bibliography 編集

  • R&Bソウルの世界:著者:鈴木啓志(ミュージック・マガジン社)
  • USブラック・ディスク・ガイド(ブルース・インターアクションズ)
  • ブラック・ミュージック名盤入門:著者:桜井ユタカ、鈴木啓志(宝島社)
  • SOUL CITY USA:著者:鈴木啓志
  • ゴースト・ミュージシャン:著者:鈴木啓志
  • 魂の行方:著者:ピーター・バラカン

外部リンク 編集