トリプー

フランス料理。

トリプーtripoustripoux)はフランスの料理[1]オーヴェルニュ地方の料理と紹介される[1][2][3]トリプーであるが、同様の料理は南フランス各地に見られ[1]、また村ごとにレシピも異なるものが存在する[3]。語源は料理における、胃と腸を示す単語トリップ (tripe)[1][4]

トリプー

羊(または仔牛の場合もある)の胃を楕円形に4つに切り、その上に食材(後述)をのせてから包み、バラけないように縫う。これを蓋のできる陶器に入れ、隠れる位まで白ワインを注ぎ、ブーケガルニを1本入れてあとは蓋を密閉してからオーブンで湯せんにかけつつ煮込む[1]。煮込む時間は4時間以上[3]、5-6時間[1]などとされる。

胃の中に包む食材のうち肉類は羊の足のみじん切り、生ハムなど[1]、もしくは臓物のみを使う所もある[3]。これらにエシャロットにんにく、フィーヌゼルブ(パセリエストラゴンなど、繊細な香りのハーブを数種類混合させたもの[5])を混ぜて用いる[1]

出来上がったら、付け合せとしてアリゴトリュファードと共に供される[3]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 日仏料理協会 2007, p. 426
  2. ^ 地球の歩き方編集室 2012, p. 484
  3. ^ a b c d e オーベルニュ・リムーザン”. パリ・ビストロ・エディション. 2013年11月3日閲覧。
  4. ^ 日仏料理協会 2007, p. 39
  5. ^ 日仏料理協会 2007, p. 530

参考文献 編集

  • 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年。ISBN 978-4-560-09202-6 
  • 地球の歩き方編集室『地球の歩き方 A06(フランス)』(2013-2014年)ダイヤモンドビッグ社、2012年。ISBN 978-4478043509