ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ

ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ (英語: Northrop Grumman Innovation Systems) は、アメリカ合衆国航空宇宙防衛企業である。ノースロップ・グラマンの子会社であり、2018年に買収されたオービタルATK (Orbital ATK Inc.) が元となっている[3]。オービタルATK自体も2015年に合併により誕生した企業で、オービタル・サイエンシズアライアント・テックシステムズ (ATK) の航空宇宙部門をルーツとしている。ペガサス・ロケットの打ち上げのためロッキードL-1011トライスターを1機運用しているが、同社が世界最後の同機のオペレーターである。

ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ
現地語社名
Northrop Grumman Innovation Systems
種類
Public
市場情報 NYSEOA
業種
  • 航空宇宙産業
  • 軍需産業
前身
設立 2015年2月9日 (2015-02-09)[1]
本社
アメリカ合衆国
主要人物
従業員数
12,000+ (2015[2])
親会社 ノースロップ・グラマン ウィキデータを編集

オービタルATKは、4セグメント型のスペースシャトル固体燃料補助ロケットを元にスペース・ローンチ・システム用の5セグメント型固体燃料ブースターを開発する契約を引き継いでいる。

沿革 編集

2014年4月29日にオービタル・サイエンシズアライアント・テックシステムズ (ATK) の航空宇宙部門を合併することが発表された。元々この2社は400基にもおよぶATKのロケットモーターをオービタル・サイエンシズの打ち上げ機に採用するなど、協力することが多かった[4]

合併手続きは2015年2月9日に完了し、オービタルATK (Orbital ATK Inc.) が設立した。同時にATKのスポーツ用品事業がVista Outdoor英語版として分社された[2]

2017年9月18日、ノースロップ・グラマンに負債を含め92億ドルで買収されることが発表された[5][6]。買収は2018年6月5日に完了し、オービタルATKからノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ (Northrop Grumman Innovation Systems) へと移行した[3]

組織 編集

フライトシステムグループ 編集

アリゾナ州チャンドラーに拠点を置き[2]ペガサスミノタウロスアンタレスなどの打ち上げ機や固体燃料ロケット等を担当する[1]

防衛システムグループ 編集

 
M2ブラッドレー歩兵戦闘車に搭載されるM242 ブッシュマスターはオービタルATKの製品である。

防衛システムグループはメリーランド州ボルチモアに拠点を置き[2]、戦術ミサイルや防衛用電子機器、 中・大口径/弾薬を担当する。また、戦術ミサイルや弾薬の信管および弾頭も製造している。

その他、中・大口径砲/弾薬や軍用機、装甲戦闘車両、ミサイルシステムに用いる精密金属部品および複合材部品の製造、中口径弾薬の装薬・組立・梱包、ミサイルキャニスターや民生市場向け推進薬および火薬製造なども行っている。

宇宙システムグループ 編集

 
NASAに代わってISSへの補給を担うシグナス無人宇宙補給機

バージニア州ダレスに本部があり[2]、宇宙システムグループは商用衛星・科学探査衛星・軍事衛星等の衛星システムを担当している[1]。また、国際宇宙ステーションへの貨物輸送を担うシグナス宇宙船も担当する。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集