プレストン・クラウド(Preston Ercelle Cloud, Jr.、1912年[1]9月26日1991年1月16日)は、アメリカ合衆国古生物学者地理学者である。地質時代自然発生説に関する研究で有名である。地球と生命の歴史における草分け的な研究者[2]

プレストン・クラウド
生誕 1912年9月26日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州
死没 (1991-01-16) 1991年1月16日(78歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンタバーバラ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 古生物学地理学
出身校 ジョージ・ワシントン大学エール大学
プロジェクト:人物伝
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生涯 編集

初期の人生 編集

プレストン・クラウドはマサチューセッツ州ウェストアプトンで生まれ、ペンシルベニア州ウェインズボロ (Waynesboro)で育った。ウェインズボロで、クラウドは外で遊ぶことが好きになった。高校を卒業するとすぐにアメリカ海軍に3年間(1930年 - 1933年)入隊し、ボクシングに優れていたと言われている。

高等教育 編集

大恐慌により就職が難しいにもかかわらず、プレストンはワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学における自身の第1学期の学費を工面した。クラウドの人生に大きな影響を与えたのは、国立自然史博物館の館長であり、古生物学教授であったレイ・バスラーだった。バスラーはプレストンが古生物学に興味があることを知り、国立自然史博物館で働けるように手配した。そうして、プレストンは古生物学者であり、層序学者であるG.アーサー・クーパーの下で研究を始めた。クーパーの下で、プレストンは化石、特に腕足動物の化石について学んだ。プレストンは1日中博物館で働き、1938年に卒業して理学士学位を取得した。そして、クーパーはプレストンのエール大学の学費を工面した。

1961年から、プレストンはミネソタ大学で地質学の教授、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授を歴任した。30年間全米アカデミーに在籍し、地質学部門の会議や理事会で議長を務めた。

死去 編集

1991年1月16日にカリフォルニア州サンタバーバラの自宅で筋萎縮性側索硬化症により死去。78歳没[3]

受賞歴 編集

脚注 編集

  1. ^ 1905年では(川上紳一・東條文治『図解入門 最新地球史がよく分かる本 [第2版]』秀和システム 2009年 199ページ)
  2. ^ 川上紳一・東條文治『図解入門 最新地球史がよく分かる本 [第2版]』秀和システム 2009年 199ページ
  3. ^ “Dr. Preston Cloud, 78, A Geologist and Writer” (英語). The New York Times. (1991年1月29日). ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1991/01/29/obituaries/dr-preston-cloud-78-a-geologist-and-writer.html 2024年2月7日閲覧。 

関連項目 編集

著書 編集

  • 宇宙・地球・人間 1・2 岩波現代選書 NS 1981年 レストン・クラウド(著)、一國雅巳(翻訳)、佐藤壮郎(翻訳)、鎮西清高(翻訳)

参考文献 編集

外部リンク 編集