マーク・スティーヴン・ベル(Marc Steven Bell)ことマーキー・ラモーン(Marky Ramone、1952年7月15日 - 、一部では1956年の説あり[1])は、アメリカ合衆国出身のロック・ミュージシャン。ラモーンズの2代目ドラマー。 1978年から1983年までの約5年間と1987年から1996年のラモーンズ解散まで通算約14年間ラモーンズのドラマーとして活動した。これはラモーンズのドラマーの中で最長である。またラモーンズの現存メンバーの中で唯一のロックの殿堂の受賞者(2002年)。

Marky Ramone
マーキー・ラモーン
出生名 Marc Steven Bell
生誕 (1952-07-15) 1952年7月15日(71歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク市
ブルックリン区
ジャンル パンク・ロック, ヘビーメタル, ハードロック
職業 ドラマー ,ミュージシャン, ソングライター,DJ
担当楽器 ドラムス, パーカッション
活動期間 1971年–現在
レーベル Sire, Warner Music Group, The EMI Group, Rhino Entertainment
共同作業者 ラモーンズ, Marky Ramone and the Intruders, ダスト , Richard Hell & the Voidoids, Michale Graves, Teenage Head
公式サイト markyramone.com

マーク・スティーブン・ベル時代 編集

ベルは1971年からヘビーメタルバンドダストでドラムプレイを始めた。1972年11月にニューヨーク・ドールズのオリジナルドラマー、ビリー・マルシアの死に伴い行われたドラマーのオーディションに参加したがジェリー・ノーランが選ばれた。1976年にベルはリチャード・ヘル&ヴォイドイズに加入し、ファーストアルバム『ブランク ジェネレーション』で演奏した。(1977年脱退)

マーキー・ラモーンとしての活動 編集

1978年5月ベルはラモーンズのオリジナルドラマー、トミー・ラモーンに代わってラモーンズに加入。それに伴いマーク・ベルからマーキー・ラモーンに改名した。

マーキーのアルコール依存症が原因となり1983年2月にバンドを脱退。その後健康を取り戻し、1987年8月からラモーンズに復帰、1996年10月のラモーンズ解散までラモーンズのドラマーとして活動し続けた。

1996年マーキーはディー・ディー・ラモーンのラモーンズトリビュートバンドThe Ramainzに加入し演奏した。

2000年マーキーはジョーイ・ラモーンのソロアルバム『Don't Worry About Me』にドラマーとして参加した。またジョーイはラジオパーソナリティ、ジョー・フランクリンのトークショーでマーキーについて「マーキーはキース・ムーンと共に好きなドラマーだ」と述べた。

現在もマーキーは世界中でドラムを演奏し続けている。

プレイスタイル 編集

ここではラモーンズ時代から現在のドラムスタイルについて言及する。 ラモーンズ加入後 初期は高速エイトビートに苦戦しているように見えた(表情的に)が年々独特なスタイルを確立し、不動のラモーンズ超高速ドラマーの地位を確立していった。一般的に高速エイトビートとはアップダウン奏法で行うものだが、マーキーは(腕を動かさないで)手首のみでエイトビートを刻む。(マーキーは「腕を動かすのは無駄な動きだ」と述べている。) 1987年からの復帰後はマーキーの最盛期にふさわしいような超高速エイトビートを叩いている。特に90年~92年頃まで(定かではないが)はハイタムの横にハイハットを設置し、高速なエイトビートが要求されるときはタム横のハイハットでハイハットクローズで高速エイトビートを正規の拍数で叩いている。(この頃がマーキー・ラモーンの最盛期であると思われる)(この高速エイトビートはアルバム loco liveで聞くことができる)93年頃~解散までは高速で単調目な曲(Blitzkreig BopやSheena Is A Punk Rockerなどたくさんあるが)はスネアドラムで曲とのリズムをとり、ハイハットはできる限りのスピードで叩くというスタイルになってきた。現在、ラモーンズの曲などを演奏する場合、アレンジを加えることが多い。 

使用機材は、ラモーンズ加入当時 ロジャース製キットを使用していたが、後にタマ、パールと日本製ドラムキットを使用していた。現在はDW製のキットがお気に入り。シンバルはパイステ製を長く愛用している。

ラジオDJ 編集

2005年からマーキーはシリウスXMラジオの番組『Punk Rock Blitzkrieg』のラジオDJを務めている[2]

脚注 編集

  1. ^ Ankeny, Jason. “Marky Ramone: Biography”. AllMusic. 2012年7月27日閲覧。
  2. ^ Marky Ramone hosts punk show on sirius radio”. Pastemagazine.com (2009年4月9日). 2015年6月29日閲覧。

外部リンク 編集