ミイラの復活』(ミイラのふっかつ、The Mummy's Hand)は、1940年に公開されたアメリカ合衆国ホラー映画ザ マミーシリーズの2作目であり、『ミイラ再生』(1932年)の続編とされるが、前作のストーリーもキャラクターも(ファラオを除いて)引き継いでいない。カリス[2]と名付けられたミイラ男はこの作品から登場し、以後、『ミイラの墓場』(1942年)、『執念のミイラ』『ミイラの呪い』(ともに1944年)とシリーズ化する(話もつながっている)。この映画ではトム・タイラー英語版がカリスを演じているが、残りの3作品ではロン・チェイニー・ジュニアが演じた。

ミイラの復活
The Mummy's Hand
公開時の新聞広告(3 Oct. 1940 Morning Call, Allentown PA)
監督 クリスティ・キャバン英語版
脚本 グリフィン・ジェイ
マックスウェル・シェーン
原案 グリフィン・ジェイ
製作 ベン・ピヴァー
出演者 ディック・フォーラン英語版
ペギー・モーラン英語版
ウォーレス・フォード英語版
セシル・ケラウェイ
エドュアルド・シャネリ英語版
ジョージ・ズッコ英語版
トム・タイラー英語版
音楽 ハンス・サルター
パウル・デッサウ
撮影 エルウッド・ブレデル
編集 フィリップ・カーン
製作会社 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1940年9月22日
上映時間 69分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 80,000ドル[1]
次作 ミイラの墓場
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あらすじ 編集

博物館をクビになってエジプトにやってきたアメリカ人考古学者スティーブ・バニングと友人ベーブは市場で欠けた花瓶を見つける。その花瓶には未発見のアナンカ王女の墓を示す地図が書かれていて、もしそれが見つかれば大発見となる。知り合いのペトリー博士を通じて、カイロ博物館長のアンドヘブ教授に花瓶を見せるが、教授は偽物だと相手にしない。実はアンドヘブはアナンカ王女の墓を守るカルナック神殿の大神官の息子で墓を秘匿するのが使命だった。それでもバニングは諦めず、スポンサーを探し、興行中の奇術師グレート・ソルバニの援助を取り付ける。

アンドヘブの妨害もあったが、バニング、ベーブ、パトリー博士、ソルナビとその娘マルタはついにそれらしき墓を発見。封印を解き、中に入るが、棺の中に眠っていたのは男のミイラだった。

そのミイラはカリス。三千年前、死んだアナンカ王女を生き返らせようとした罪で、舌を切られ、生きたままミイラにされた王子だった。

アンドヘブはタナ茶でカリスを復活させる。カリスはペトリー博士、人夫頭のアリを殺害。さらにソルバニを襲い、マルタを抱いて逃げる。

追いかけるバニングとベーブは墓の奥にアナンカ王女の墓を発見。アンドヘブとカリスを倒し、財宝を手に入れる。

キャスト 編集

出典 編集

  1. ^ Michael Brunas, John Brunas & Tom Weaver, Universal Horrors: The Studios Classic Films, 1931-46, McFarland, 1990 p. 229
  2. ^ 『ドラキュラ vs ミイラ男 ホラー映画 傑作集』(DVD)(ブックレット)コスミック出版、2015年。 日本語解説と字幕、劇中の英語の発音から。

外部リンク 編集