太歳神

陰陽道における方位神

太歳神(たいさいしん)とは、陰陽道における8人の方位神八将神)のひとり。本によってはだいさい太さいと書くものもある。同じ八将神の一人である太陰神の夫ともされ、仏教における本地仏薬師如来とされる。

太歳神

太歳神は、木星(歳星)の精とされ、1年の四季において万物の生成をつかさどるという。また、君主的な立場にあり、八方に影響力を持つとされる。木星の精とされることから、樹木に関する性格を持っており、太歳神の位置する方位に向かって、樹木や草木等を植えつけることなどは吉であるが、樹木の伐採や草刈りなどは凶とされる。また、君主的な立場にある神であることから、争いごと(訴訟や談判など)や葬儀解体などは疫災にあうとされるが、貯蓄家屋建築増改築移転商取引結婚就職などは大吉とされる。

太歳神の在位する方角は、その歳の十二支の方位と同じ方角となる。

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