紀伊姫駅

和歌山県東牟婁郡串本町姫にある西日本旅客鉄道の駅

紀伊姫駅(きいひめえき)は、和歌山県東牟婁郡串本町姫にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の

紀伊姫駅
駅舎(2005年8月)
きいひめ
Kii-Hime
古座 (3.9 km)
(2.9 km) 串本
地図
所在地 和歌山県東牟婁郡串本町姫620-2
北緯33度29分52.20秒 東経135度47分47.22秒 / 北緯33.4978333度 東経135.7964500度 / 33.4978333; 135.7964500座標: 北緯33度29分52.20秒 東経135度47分47.22秒 / 北緯33.4978333度 東経135.7964500度 / 33.4978333; 135.7964500
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 W 紀勢本線(きのくに線)
キロ程 218.9km(亀山起点)
新宮から38.7 km
電報略号 ヒメ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
7人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1936年昭和11年)12月11日[1]
備考 無人駅
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歴史 編集

この駅は1936年12月、国鉄紀勢中線の下里駅から串本駅までの開通と共に開業したが、その約4年後の1940年には江住駅から串本駅新宮駅から紀伊木本駅(現在の熊野市駅)の開業により紀伊木本駅から和歌山駅(現在の紀和駅)までが紀勢西線とされ、国鉄紀勢西線の駅となった。

名称は開業時に太多線姫駅が既に存在していたことから、旧国名を冠し紀伊姫駅としたものである。

その後当駅は1959年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄分割民営化を経て現在に至っている。

年表 編集

駅構造 編集

新宮方面に向かって右側(海側)に単式ホーム1面1線を有する地上駅。列車同士の行き違いができず、新宮方面・紀伊田辺方面の双方の列車が同じホームに発着する。

ブロック作りにトタン屋根の簡易駅舎を備える。内部は待合所となっており、椅子がいくつか置かれているほか、駅ノートも置いてある。新宮駅管理で、開業当初からの無人駅であり、自動券売機や自動改札などの設備もない。2021年3月13日よりICOCAが利用可能になる。待合所の中には乗車駅証明書発行機があるが壊れている(2011年10月8日時点でも壊れたまま放置されている)。

利用状況 編集

近年の1日平均乗車人員は以下の通り[3]

年度 1日平均
乗車人員
1998年 15
1999年 19
2000年 10
2001年 6
2002年 4
2003年 3
2004年 5
2005年 6
2006年 9
2007年 11
2008年 10
2009年 7
2010年 4
2011年 4
2012年 4
2013年 7
2014年 11
2015年 9
2016年 7
2017年 4
2018年 4
2019年 7

駅周辺 編集

海ぎりぎりにまで迫る山を小さな川が削ってできた狭い平地に位置し、姫の集落がある。姫の集落は規模が小さい。駅から少し歩くと海岸線に沿って走る国道42号に至り、堤防をはさんだその向こうには海が広がる。また南西方向に橋杭岩の姿を望むことができる。串本駅より当駅のほうが近く、徒歩で行ける範囲である。

なおこの辺りにはかつて松の木が多かったが、戦時中に松の油を航空機の燃料として使うべく伐採され(松根油)、その姿はなくなっている。

  • 大師温泉
  • 串本町コミュニティバス「姫駅前」バス停 - 佐部・上田原線

隣の駅 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)
W きのくに線(紀勢本線)
古座駅 - 紀伊姫駅 - 串本駅

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、19-21頁。 
  2. ^ 2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道和歌山支社、2020年12月18日。 オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218081506/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_wakayama.pdf2020年12月22日閲覧 
  3. ^ 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』

関連項目 編集

外部リンク 編集