特攻勇士の像(または特攻勇士之像。とっこうゆうしのぞう)は、大東亜戦争において大日本帝国海軍および大日本帝国陸軍が行った特別攻撃(特攻)によって戦死した若き特攻隊戦没者に対する慰霊のために制作されたブロンズ像である。

特攻勇士之像
(像の光背は零式艦上戦闘機の翼と日の丸をデザイン。服装等は海軍・陸軍両軍の特徴を取り入れてある)

公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会(東京都千代田区九段北3-1-1 靖国神社遊就館内)によって、日本各地の護国神社境内などに建立されている。

経緯

編集

財団法人特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会(現在の公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会)が、大阪芸術大学学生や教授等を中心とするボランティア団体「日本人の心を伝える会」(代表 故冨田和夫氏)により2年がかりで完成させたCD「あゝ特攻」の販売売上益でもって「特攻勇士の像」を制作し全国の護国神社に奉納するという企画に対し、慰霊顕彰を通じて史実を後世に伝え、特攻隊戦没者の精神を今一度国民の肝に銘じ我が国の末長い繁栄に資することを願い、平成17年末からこの企画に参画した。現在は、この法人事業の一環としてこの像の建立を継続している。

それらのことをきっかけに、全国の護国神社に奉納するために、2006年の夏から「特攻勇士之像」の製作に着手し、グラフィックデザイナー塚本哲が陸海軍特攻隊員の多くの写真を元に全特攻隊員の象徴として立像のデザインを行ない、それに基づき造形作家三原帯水及び坂充央によって像の原型が制作された。

2007年4月に鹿児島県護国神社に最初の像が建立されたが、以降靖国神社、全国護国神社会及び地元住民の協力を得て、全国52の護国神社に像を建立していくことになっている[1]

この法人は2011年1月に内閣府より移行認定を受け「公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会」となっているが、定款第4条に「特攻勇士の像及び特攻隊戦没者に関する慰霊碑の建立、奉納」として実施する公益目的事業の一つとして明示してる。

建立状況

編集

参考文献

編集
  • 公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会 会報「特攻」第70号
  • 公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会 定款

脚注

編集
  1. ^ 公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会 会報「特攻」第70号[リンク切れ]より引用

外部リンク

編集