男か女か
1914年公開のアメリカ合衆国の短編サイレント映画
『男か女か』(The Masquerader) は、1914年公開の短編サイレント映画。キーストン社による製作で、主演・監督はチャールズ・チャップリン。1971年に映画研究家ウノ・アスプランドが制定したチャップリンのフィルモグラフィーの整理システムに基づけば、チャップリンの映画出演24作目にあたる[1][注釈 1]。
男か女か | |
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The Masquerader | |
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監督 | チャールズ・チャップリン |
脚本 | チャールズ・チャップリン |
製作 | マック・セネット |
出演者 |
チャールズ・チャップリン ロスコー・アーバックル チェスター・コンクリン チャールズ・マレイ フリッツ・シャイド ミンタ・ダーフィ セシル・アーノルド ヴィヴィアン・エドワーズ ハリー・マッコイ チャーリー・チェイス |
撮影 | フランク・D・ウィリアムズ |
配給 | キーストン・フィルム・カンパニー |
公開 | 1914年8月27日 |
上映時間 | 9分 |
製作国 |
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言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
あらすじ編集
映画俳優のチャーリーは、いろいろな作品に出演しては作品を台無しにしたり女優に手を出したりしたため、スタジオを解雇された。解雇されたチャーリーは女装してスタジオへの復帰を画策するが、ディレクターに看破されて再び干されることとなった[2]。
作品編集
『多忙な一日』や『チャップリンの女装』と並ぶ、3本しかないチャップリンの女装映画の一つであり[3]、別の面からみると『チャップリンの活動狂』や『チャップリンの道具方』に続く「撮影所の裏側でのドタバタ」を描いた作品[4][5]。もっとも、チャップリンの伝記を著した映画史家のデイヴィッド・ロビンソンの見立てでは、『チャップリンの画工』、『リクリエーション』に続く「ただ機械的に生産されたとしか思えない」作品の一つに位置付けられ、キーストン・スタジオの内部が見られることとチャップリンの二度目の女装姿が見られるという点だけで命脈を保っていると論じている[5]。
キャスト編集
- チャールズ・チャップリン:映画俳優
- ロスコー・アーバックル:映画俳優
- チェスター・コンクリン:映画俳優
- チャールズ・マレイ:映画監督
- フリッツ・シェイド:悪漢に転じる俳優
- ミンタ・ダーフィ:主演女優
- セシル・アーノルド:女優
- ヴィヴィアン・エドワーズ:女優
- ハリー・マッコイ:俳優
- チャーリー・チェイス:俳優
etc
脚注編集
注釈編集
- ^ 1914年製作、2010年発見の『泥棒を捕まえる人』を除く
出典編集
- ^ #大野 (2007) p.252
- ^ #Imdb
- ^ #ロビンソン (上) p.164
- ^ #大野 (2007) p.117
- ^ a b #ロビンソン (上) p.166
参考文献編集
- チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4。
- 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0。
- 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2。