神戸製鋼排球団(こうべせいこう はいきゅうだん)は、兵庫県神戸市を本拠地に活動していた神戸製鋼所の男子バレーボール実業団チームである。

神戸製鋼排球団
ホームタウン 兵庫県神戸市
創設年 1948年
廃部年 1995年
チーム所在地 兵庫県神戸市中央区
体育館所在地 兵庫県神戸市灘区

歴史 編集

1948年2月に創部。翌年から6人制バレーボールにも取り組んできた古豪[1]。1970年に硬式野球団、陸上団とともに社内の「くろがね専門団」に昇格し、本格的に勝つためのチーム作りに取りかかった[2]

1971年、翌1972年に実業団選手権を連覇し、実業団リーグ入りした。1980年の第11回実業団リーグで初優勝し、念願の日本リーグ入りを果たしたが、日本リーグと実業団リーグの昇降格を繰り返した。

1995年1月17日未明に発生した阪神淡路大震災で、神戸製鋼所は壊滅的な被害を受けた。本社ビルは傾き立ち入り禁止、排球団の寮および体育館は完全に崩壊し[3]、ボールはおろかユニフォームまで無くなった[4]。1月23日、神戸製鋼所は日本バレーボール協会に対して、第26回実業団リーグの出場辞退を申し入れした。これを受け、協会は出場辞退を認めて、バレーボールが継続できる環境が整った場合に第27回実業団リーグ出場権を認めるなどの救済措置を発表した[5]。しかし取り巻く環境が元には戻らず、廃部となった[6]

成績 編集

主な成績 編集

日本リーグ
  • 優勝 なし
  • 準優勝 なし
実業団リーグ
都市対抗/黒鷲旗大会
  • 優勝 なし
  • 準優勝 なし
国民体育大会成年男子1部(6人制)

年度別成績 編集

大会名 順位 参加チーム数 試合数 勝率
実業団リーグ 第4回 (1972/73) 5位 6チーム 10 3 7 0.300
第5回 (1973/74) 6位 6チーム 10 1 9 0.100
第8回 (1976/77) 5位 6チーム 10 3 7 0.300
第9回 (1977/78) 3位 6チーム 10 5 5 0.500
第10回 (1978/79) 3位 6チーム 10 5 5 0.500
第11回 (1979/80) 優勝 6チーム 10 9 1 0.900
日本リーグ 第14回 (1980/81) 8位 8チーム 14 0 14 0.000
実業団リーグ 第13回 (1981/82) 優勝 6チーム 10 8 2 0.800
日本リーグ 第16回 (1982/83) 7位 8チーム 21 4 17 0.190
第17回 (1983/84) 8位 8チーム 21 1 20 0.048
実業団リーグ 第16回 (1984/85) 優勝 8チーム 14 12 2 0.857
日本リーグ 第19回 (1985/86) 8位 8チーム 21 3 18 0.173
実業団リーグ 第18回 (1986/87) 優勝 8チーム 14 12 2 0.857
日本リーグ 第21回 (1987/88) 6位 8チーム 14 4 10 0.286
第22回 (1988/89) 8位 8チーム 14 0 14 0.000
実業団リーグ 第21回 (1989/90) 3位 8チーム 14 10 4 0.714
第22回 (1990/91) 3位 8チーム 14 10 4 0.714
第23回 (1991/92) 6位 8チーム 14 5 9 0.357
第24回 (1992/93) 5位 8チーム 14 6 8 0.429
第25回 (1993/94) 7位 8チーム 14 2 12 0.143
第26回 (1994/95) - 8(7)チーム 途中棄権で成績なし

在籍していた主な選手 編集

脚注 編集

  1. ^ Volleyball 1979年2月号臨時増刊 102ページ
  2. ^ 神戸製鋼グループ100周年記念誌 一番星も一等星も 82-83ページ 2005年9月1日刊行 編集:コベルコビジネスサポート株式会社、発行:神戸製鋼100周年記念誌編集委員会
  3. ^ NTT関西神戸も同様に被災したが、同じグループ男子チームであるNTT東海の協力を得て、残りの地域リーグ戦を戦っている。
  4. ^ 月刊バレーボール 1995年3月号 120-121ページ
  5. ^ JVA Volleyball 1995年3月号 8ページ (財)日本バレーボール協会刊行。
  6. ^ Vリーグ機構. “リーグのあゆみ - (3) Vリーグの10年・・企業チームの試練”. 2012年9月7日閲覧。

関連項目 編集