祥雲寺 (堺市)

大阪府堺市堺区にある臨済宗大徳寺派の寺院

祥雲寺(しょううんじ)は、大阪府堺市堺区に所在する臨済宗大徳寺派の寺院。山号は龍谷山。本尊十一面観音菩薩。所有する絵画2件が国の重要文化財に、庭園が大阪府の名勝に指定されている。

祥雲寺

庭園 (2020年7月) 地図
所在地 大阪府堺市堺区大町東4丁2-7
位置 北緯34度34分27.8秒 東経135度28分32.4秒 / 北緯34.574389度 東経135.475667度 / 34.574389; 135.475667座標: 北緯34度34分27.8秒 東経135度28分32.4秒 / 北緯34.574389度 東経135.475667度 / 34.574389; 135.475667
山号 龍谷山
宗派 臨済宗大徳寺派
本尊 十一面観音菩薩
創建年 寛永2年
開山 沢庵宗彭
開基  谷正安
文化財 沢庵和尚像
釈迦二声聞像
(重要文化財)
法人番号 7120105000827 ウィキデータを編集
祥雲寺 (堺市)の位置(大阪府内)
祥雲寺 (堺市)
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歴史・概要

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1625年 (寛永2年) 、堺の豪商・谷正安は、大坂夏の陣 (1615年) で焼失した海会寺の跡地に当寺を建築。1628年沢庵宗彭開山として迎え、当初は瑞泉寺と名乗った。その後祥雲庵、1639年祥雲寺とした。江戸幕府3代将軍徳川家光の頃より幕府巡見所の一つとなり、かつては五葉が有名で「松の寺」と呼ばれたが、1945年 (昭和20年) の堺空襲で壮大な寺域を焼失した。正安から依頼された画家・俵屋宗達作の松島図屏風は、当時の住吉付近の海岸を描写したものとされ、当寺に長らく伝来していたが明治時代後期に売却され、現在は米国ワシントンD.C.にあるフリーア美術館が所蔵している。2010年 (平成22年)、キヤノンによる同屏風の高精細印刷の複製品が寄贈された[1]

文化財

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重要文化財

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以下2件はいずれも大阪市立美術館に寄託している。

  • 絹本著色 沢庵和尚像 - 1908年 (明治41年) 4月23日指定
  • 絹本著色 釈迦二声聞像 - 1910年4月20日指定

大阪府指定名勝

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  • 庭園
方丈の南庭として造られた平庭式枯山水の庭園で面積212平方メートル。土寄りに石組を、手前に白砂を配置する江戸時代前期の様式で、京都大徳寺と類似する点が多い。空襲で敷地全体が焼けてしまったが、石組を基に整備。1969年3月31日、大阪府から名勝に指定された。

現地情報

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所在地

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大阪府堺市堺区大町東4丁2-7

アクセス

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周辺施設

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関連項目

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脚注

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外部リンク

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