秋永 一枝(あきなが かずえ、1928年昭和3年〉6月23日[1] -2017年平成28年〉9月29日[2])は、日本日本語学者早稲田大学名誉教授日本語アクセント論を専門とする。本名は鳥越 一枝(とりごえ かずえ)。

人物編集

東京両国生まれ。桜蔭高等女学校から早稲田大学第一文学部卒。三省堂勤務時代に、辞書編纂の資料として、東京語アクセントの資料を作成。専門用語は東京で生育した話者より採集した。この調査を元にして、『明解日本語アクセント辞典』(金田一春彦監修)を編修した。 東京方言インフォーマントの資格については「明治から昭和の敗戦までの間に、東京旧市内で言語形成期を終えた、両親または保育者も江戸墨引内か東京旧市内で生育した人」と規定している。

1974年(昭和49年)より早稲田大学教授を務める。1991年(平成3年)度第10回新村出賞受賞[3]1999年の定年後は名誉教授となった。夫に国文学者の鳥越文蔵がいる。2017年、89歳で没した。

著書編集

単著編集

  • 『古今和歌集声点本の研究 資料篇』校倉書房、1972年3月。
    • 『古今和歌集声点本の研究 索引篇』校倉書房、1974年3月。
    • 『古今和歌集声点本の研究 研究篇 上』校倉書房、1980年2月。
    • 『古今和歌集声点本の研究 研究篇 下』校倉書房、1991年1月。
  • 『日本国語大辞典における<語音の歴史>等覚え書 清濁を中心として』萩亭書屋、1976年3月。
  • 『東京弁は生きていた』ひつじ書房、1995年5月。ISBN 9784894761391
  • 『東京弁アクセントの変容』笠間書院、1999年3月。ISBN 9784305701961
  • 『日本語音韻史・アクセント史論』笠間書院、2009年3月。ISBN 9784305704672

編集編集

  • 『明解日本語アクセント辞典』金田一春彦監修、三省堂、1981年4月、第2版。
  • 『言語国訛 竹柏園文庫旧蔵本影印ならびに声譜索引』アクセント史資料研究会〈アクセント史資料索引 第1号〉、1983年12月。
  • 『永治二年本古今和歌集声点注記資料ならびに声点付語彙索引 顕昭後拾遺抄注・顕昭散木集注声点注記資料ならびに声点付語彙索引』アクセント史資料研究会〈アクセント史資料索引 第3号〉、1984年12月。
  • 『袖中抄声点付語彙索引』アクセント史資料研究会〈アクセント史資料索引 第6号〉、1987年10月。
  • 『成簣堂本顕昭拾遺抄注声点注記資料・顕昭拾遺抄注・浄弁本拾遺和歌集声点付語彙索引』アクセント史資料研究会〈アクセント史資料索引 第11号〉、1992年9月。
  • 『山梨県芦安村を中心とした言語調査報告』大学生協軽印刷事業部、1996年3月。
  • 『首都圏における外来語アクセントの平板化 馴染み度との関係を考える』秋永一枝、1998年3月。
  • 『新明解日本語アクセント辞典』金田一春彦監修、三省堂、2001年3月。ISBN 9784385136707
  • 『東京弁辞典』東京堂出版、2004年10月。ISBN 9784490106565

共編編集

研究成果報告書編集

  • 『日本語アクセント資料集の編纂』早稲田大学教務部、1987年3月。
  • 『国語声調史資料索引の編纂』早稲田大学教務部、1990年3月。
  • 『京阪アクセントの史的変遷における総合的研究』コロニー印刷、2000年3月。
  • 『日本語アクセント史総合データベースの構築とその発展的研究』コロニー印刷、2003年3月。
  • 『19・20世紀東京弁録音資料のアーカイブ化とその総合的研究』2006-03、秋永一枝。

翻刻編集

  • 尭恵『古今集延五記 天理図書館蔵』秋永一枝・田辺佳代翻刻、笠間書院〈笠間叢書 98〉、1978年8月。

脚注編集

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  1. ^ 『現代日本人名録』
  2. ^ 訃報:秋永一枝さん89歳=国語学者、早大名誉教授」『毎日新聞』、2017年10月18日。2020年4月12日閲覧。
  3. ^ ◆これまでの新村出賞の受賞者一覧”. 新村出記念財団 重山文庫. 2020年4月12日閲覧。

外部リンク編集