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立川断層(たちかわだんそう)は、日本の関東地方に存在する活断層である。名称は、主に東京都立川市を横切っていることにちなむ。東京のベッドタウンの直下であり、日本の活断層の中では地震の発生確率が(相対的に)やや高いグループに属している。

北方への延長線上には名栗断層が存在しており、名栗断層と合わせて総延長約33kmの立川断層群を成す。文部科学省による研究では、立川市内にあると考えられていた部分の存在を否定しており、名称を変更する可能性が指摘されている。

目次

概要編集

総延長は約20kmで、名栗断層を含むと約34km、おおむね埼玉県飯能市(旧入間郡名栗村地域)から青梅市立川市府中市へ延びていると推定されている。立川市内では数mの高低差の断層崖がわずかに見られる場所がある。おおむね北西 - 南東方向に延びる。

評価編集

  • 最大0.36m/1000yrsの平均変位速度[1]
  • 変位の方向には諸説あり、地形調査からは「北東側が相対的に隆起」とする見解もあるが、重力分布の調査からは「北東側落ち」、断層崖・露頭調査では「北東側隆起+左横ずれ」、地質調査所、東京大学地震研究所らによる反射法による調査では、「断層運動は北東側落ち一活動休止一北東側隆起へ反転」とする見解もある[2]

国の文部科学省地震調査研究推進本部と東京都の、それぞれのトレンチ調査を基にまったく異なった発表がなされている。

  • 国の評価では、直近ではおよそ1万3000 - 2万年前に動き、活動周期はおよそ1万 - 1万5000年、推定マグニチュードはM7.4と考えている[3][1]
  • 都の評価では、直近ではおよそ1400年前に動き、活動周期はおよそ5000年、推定マグニチュードはM7.1 - 7.3と考えている。地震発生時の想定死者数は6300人とされている[4]
  • また、宮下ら(2007)は、瑞穂町箱根ヶ崎におけるトレンチ調査で、約13650年前の地層が変形され、約12940年前の地層に覆われていることから、その間にこの地域で単位変位量は約2.6m以上の活動に至ったと推測している[5]

ただし、いずれも平均活動周期と単位変位量は、具体的には得られていない。

  • 平成25年(2013年)、断層面が東京都瑞穂町狭山神社敷地内で発見された。地層の放射性炭素の年代から14 - 15世紀以降に地震が発生したという結果が得られ、東大地震研助教の石山達也はしばらくは活動しないのではないかという評価を述べた。変位は上下より水平方向が大きく、横ずれ断層の可能性が高いという。この他に過去1万年以内に1回以上の地震が起こっていたことも判明した[6]

2015年の報告編集

平成27年(2015年)5月に立川市で開かれた講演会で、東京大学地震研究所の佐藤比呂志教授により平成24年からの3年間の立川断層の調査結果が報告された。それまで33kmと推定されていた断層のうち確認されたのは瑞穂町箱根ヶ崎の12kmで、立川市内には存在しないと結論づけた調査結果から報告書中では断層名を立川断層から箱根ヶ崎断層に変更している[7][8][9][10]

参考画像編集

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集