筆洞 (ピルトン、필동)は、ソウル特別市中区にある法定洞。筆洞1街から3街までの3区域に区分されている(各街のハングル表記等は後述の「行政洞」参照)。

筆洞
各種表記
ハングル 필동
漢字 筆洞
発音 ピル=トン
日本語読み: ひつ=どう
テンプレートを表示

なお、同名の行政洞については「筆洞」を参照すること。

概要 編集

筆洞は中区の中央部に位置している法定洞である。西から東へ順に1街から3街まで、3区域に区分されている。同名の行政洞「筆洞」の管轄区域の一部を構成している。

前身は、日本統治時代である1914年大正3年)に誕生した「大和町」である[1]。大和町は3区域に区分され、一丁目から三丁目までが設置された[1]。日本統治終了後の1946年、「筆洞」に改名され、大和町一丁目、二丁目、三丁目は、それぞれ筆洞1街、筆洞2街、筆洞3街となった[1]。名称は、李氏朝鮮の時代、漢城府五部のひとつ「南部」の部事務所が置かれたため、この地域が「部洞」(プドン、부동)と呼ばれたことに由来する[2] 。部洞は、これと同じ発音の字を借りてきて「筆ゴル」(プッゴル、붓골)ともいい[注 1]、これを漢字で表記して「筆洞」(ピルトン、필동)となった[1][2]

歴史 編集

行政洞 編集

筆洞各街の区域は、行政洞としての筆洞の管轄区域内にすべて含まれており、その一部を構成するに過ぎない[3]。なお、各街のハングル表記等は次のとおりである。

  • 筆洞1街 (ピルトンイルガ、필동1가
  • 筆洞2街 (ピルトンイガ、필동2가
  • 筆洞3街 (ピルトンサムガ、필동3가

教育 編集

文化施設 編集

観光・憩い 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ プッ()は、筆を意味する名詞である。また、ゴル()は接尾語名詞に付き、部落、村、里を意味する。単独では、を意味することがある。 小学館金星出版社共同編集 『朝鮮語辞典』 小学館、1993年、pp.154右段, 921左段.

出典 編集

外部リンク 編集