翻訳夜話2 サリンジャー戦記
『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』(ほんやくやわツー サリンジャーせんき)は、村上春樹と柴田元幸の対談集、文芸評論。文春新書「翻訳夜話」シリーズの2作目。2003年7月、文藝春秋から刊行。
翻訳夜話2 サリンジャー戦記 | ||
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著者 | 村上春樹、柴田元幸 | |
発行日 | 2003年7月20日 | |
発行元 | 文藝春秋 | |
ジャンル | 対談、文芸評論 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 新書 | |
ページ数 | 247 | |
コード | ISBN 978-4166603305 | |
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本書で村上は「『フラニーとズーイ』の関西語訳をやってみたいというのは、前々からちらちらと考えてます。(中略)受け入れられるかどうかはわからないけど」と発言しているが[1]、11年後の2014年2月、サリンジャーの同作品を新潮文庫で訳・出版した。
内容
編集- 対話1 ホールデンはサリンジャーなのか?
- 『出版ダイジェスト』1907号(2003年3月11日)に掲載されたもののオリジナル版。またこの対談は白水社の公式サイトでも読むことができる[2]。
- 対話2 『キャッチャー』は謎に満ちている
- 文藝春秋社内で行われた対談。
- 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』訳者解説
- 執筆者は村上。同年4月に白水社より刊行された『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に本来付されるべきだったもの。執筆後にアメリカ本国のエージェントから不許可の知らせを受け取ったという。出版契約書に「訳者は解説をつけてはならない」という条項があるのがその理由[3]。初出は『文學界』2003年6月号。
- Call Me Holden
- 執筆者は柴田。ホールデン・コールフィールドが語るアメリカ文学史という体裁をとっている。
脚注
編集- ^ 本書、44頁。
- ^ 白水社 : 村上春樹・柴田元幸『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を語る (1/5)
- ^ 本書、5-6頁。