肥前びーどろ

Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:肥前びーどろの画像提供をお願いします。2016年8月

肥前びーどろ(ひぜんびーどろ)は、佐賀県佐賀市で生産されている伝統的なガラス器。起源は幕末期の佐賀藩にある。佐賀ガラスとも言われる。

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歴史編集

佐賀藩第10代藩主鍋島直正は、1852年(嘉永5年)に多布施川のほとりに鉄製大砲や蒸気機関など西洋の科学技術研究を目的とした精煉方(理化学研究所)を設置したが、ここに開かれた科学実験用のビーカーフラスコを生産したガラス窯を由来とする。

精錬方では元々実験器具のほか、薬瓶や銘酒瓶、金魚鉢など生活必需品も生産していたが、明治期になると石油ランプや食器など日用品が主流となり、1883年(明治16年)には精煉社として民間に移行、1894年(明治27年)に佐賀精煉合資会社に組織替えし、理化学用材、日用雑器のガラス製品製造会社となったが、昭和15年(1940年)に閉鎖している。

しかしながら、現在でも佐賀精煉合資会社から1903年(明治36年)に独立した副島源一郎が創立した「副島硝子工業」により精錬方からの伝統技法が途切れる事無く代々伝えられており、旧来の日用品はもちろん、華やかな色使いのワイングラスや切子などの民芸品が伝統的な製法によって生産されている。1993年(平成5年)にはガラス工芸技術として佐賀市重要無形文化財に指定された。

特徴編集

型を使わず息の吹き込みによって形を作り上げる「宙吹き」により作成されるが、宙吹きに一般的に使われる鉄製の吹き竿を使用せず、ガラス管の吹き竿(友竿)を使う「ジャッパン吹き」が最大の特徴。これにより、空気以外のものに触れることがないため、よりなめらかな肌合いに仕上がるとされている。

関連項目編集

外部リンク編集