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自然銅(しぜんどう、native copper[1]、copper[2])は、鉱物元素鉱物)の一種。化学組成は Cu。結晶系等軸晶系自然金グループに属する。銅の英名copperの語源は、「キプロスの金属」という意味のラテン語 aes Cyprium で、それが縮められて Cyprium となり、後に訛って cuprum となった。

自然銅
自然銅
分類 元素鉱物
化学式 Cu
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 2.5 - 3
光沢 金属光沢
銅赤色
条痕 銅赤色
比重 8.9
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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塊状、樹枝状などの集合体で産することが多いが、八面体などの結晶形を呈する場合もある。表面は変化しやすい。は人類によってはじめて用いられた金属である。アメリカ・ミシガン州のスペリオル湖南岸のキーウィーノー半島には、世界最大の自然銅の濃集体がある。この地で一つの重さ420トンの塊が出た。そのほかの産地としては、アリゾナ州のビスビー、ボリビアのコロコロ、ロシアのウラル山地、イギリスのコーンウォール、オーストラリアのブロークンヒルマウントアイザ、ドイツのラインランドファルツなどがある。[3]

脚注 編集

  1. ^ 文部省編『学術用語集 採鉱ヤ金学編』日本鉱業会、1954年。全国書誌番号:54001659 
  2. ^ 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2 
  3. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『ROCK and GEM 岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社 2007年 112ページ

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集