蔡 朝明(さい ちょうめい, ? - )は、台湾の軍人、政治家。台湾籍初の国家安全局長。

蔡 朝明
プロフィール
出生: 台湾省
出身地: 台湾台湾省
職業: 軍人政治家
各種表記
繁体字 蔡朝明
和名表記: さい・ちょうめい
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経歴 編集

軍歴 編集

陸軍軍官学校31期卒業。1983年の駐東南アジアの軍事代表任命以来、20年以上軍事情報部門に勤務した。

1987年、少将、国防部情報次長室処長として、軍事戦略情報を主管した。在任期間、天安門事件が発生したが、蔡朝明は中国人民解放軍の動態を良く掌握し、その判断が正確だったため、総統と軍首脳部の好評を得た。これにより、1990年、情報次長室助理次長に任命された。

その後、中将に昇進し、中国に対するSIGINTを担当する国防部電訊発展室の主任となった。

国家安全局長 編集

1997年2月、国家安全局副局長に任命された。局長の殷宗文は、蔡朝明を賞賛し、後任者として李登輝総統の同意を得ていたが、政権交代後、陳水扁総統は、丁渝洲を国家安全局長に任命した。丁渝洲の局長任命の半年後、蔡朝明は、副局長よりも格下の駐米特派員任命を願い出た。

2001年初め、アメリカより帰国し、7月に国家安全局首席副局長となり、その後正式に国家安全局長に任命された。台湾籍初の国家安全局長。2004年、三一九槍撃事件の責任を問われ辞任、監察院の弾劾を受け、公懲会により給予申誡処分が決議された。辞任後は、自宅に蟄居し、外界との接触を断った。

2008年6月、馬英九総統は、情報業務に通じた蔡朝明を国家安全局長に再任した。2009年3月、病気を理由に辞任。

現在 編集

外部リンク 編集

先代
丁渝洲
国家安全局長
2001年 - 2004年
次代
薛石民
先代
許恵祐
国家安全局長
2008年 - 2009年
次代
蔡得勝