蜃気楼龍玉
初代編集
初代 | |
本名 | 住田 金作 |
---|---|
生年月日 | 1827年 |
没年月日 | 1889年9月18日 |
出身地 | 日本 |
師匠 | 2代目立川金馬 |
名跡 | 1. 立川金作 2. 初代蜃気楼龍玉 |
活動期間 | ? - 1889年 |
初代 蜃気楼 龍玉(1827年(逆算) - 1889年9月18日)は落語家。本名、住田金作。
2代目立川金馬の門になって本名の金作を取って立川金作の名で高座に上がり、のち蜃気楼龍玉に改名している。
大酒飲みで、酒癖の悪さからトラブルを起こすこともあり、席亭から禁酒を促されても上手くいかず、遂には寄席への出演を差し留められてしまった。
その後は大道講釈を行い生計を立てていたが、生活はますます苦しくなって好きな酒を口にすることも出来なくなり、失意のまま亡くなった。享年63。
人情噺の上手さは名人級で『水滸伝』『八百屋お七』『伴五郎』『雲霧五人男』『義士伝』などを得意とした。
弟子編集
2代目編集
2代目 | |
本名 | 斎藤 愛之助 |
---|---|
生年月日 | 1867年1月10日 |
没年月日 | 不詳年 |
出身地 | 日本・群馬県高崎市 |
師匠 | 初代三遊亭遊輔 2代目三遊亭小圓朝 4代目橘家圓喬 |
名跡 | 1. 三遊亭高輔 2. 三遊亭圓平 3. 三遊亭圓璃 4. 2代目三遊亭遊輔 5. 2代目蜃気楼龍玉 |
活動内容 | 落語 幇間 |
配偶者 | 立花家朝治 |
家族 | 3代目三遊亭小圓遊(息子) |
2代目 蜃気楼 龍玉(1867年1月10日 - 没年月日不詳)は群馬県高崎市出身の落語家。本名、斎藤愛之助。息子は同じく落語家3代目三遊亭小圓遊。
- 最初は初代三遊亭遊輔門下で三遊亭高輔。
- その後2代目三遊亭小圓朝門下で三遊亭圓平となる。
- さらに4代目橘家圓喬門下で三遊亭圓璃と改名する。
- この時期に立花家朝治(岸上のぶ)と結婚する。
- この朝治の娘も寄席芸人で立花家歌子といい明治末から大正にかけて寄席で朝治や岸沢式多津(西川たつ)などと共にアイドル的な存在だった。この関係で妹は養女にしている。
- 圓喬の死後に独立し、最初の師匠の名であった2代目遊輔を名乗る。
- 1919年2月、「誠睦会」に属し、2代目龍玉を襲名することになる。
落語は芝居噺を得意とし他にも筆もたち、風流も好み、俳句、都々逸も吟じ、即席問答なども巧みなものだった。
実子小圓遊は、1926年に北海道巡業中の函館で腸チフスにかかり亡くなっている。妻の朝治と別れ、自身も寄席から退いていた時期の出来事であった。以前から親子の不仲説が絶えなかったが、亡くなって数日後に函館で追善興行を行なっている。それ以降は故郷高崎で隠居の身に入る。(特別な時のみ寄席に出演していた)
1938年3月には高齢の理由から引退し、以後は渋谷で龍玉のまま幇間になり、時折演芸会に出演していた。終戦のころに亡くなったという。
弟子編集
3代目編集
3代目 | |
蜃気楼龍玉定紋「裏梅」 | |
本名 | |
---|---|
生年月日 | 1972年11月10日(48歳) |
出身地 | 日本・埼玉県秩父市 |
師匠 | 6代目五街道雲助 |
名跡 | 1. 五街道のぼり (1997年 - 2000年) 2. 金原亭駒七 (2000年 - 2005年) 3. 五街道弥助 (2005年 - 2010年) 4. 3代目蜃気楼龍玉 (2010年 - ) |
出囃子 | 三下がり箱根八里 |
活動期間 | 1997年 - |
所属 | 落語協会 |
受賞歴 | |
第5回岡本マキ賞(2000年) 第18回北とぴあ若手落語家競演会 北とぴあ大賞(2008年) 第69回文化庁芸術祭新人賞(2014年) | |
3代目 蜃気楼 龍玉(しんきろう りゅうぎょく、1972年11月10日 - )埼玉県秩父市出身の落語家。本名、
経歴編集
- 秩父市立南小学校、秩父市立第二中学校、埼玉県立小鹿野高等学校中退。
- 1997年2月:五街道雲助に入門。前座名「のぼり」。
- 2000年
- 2005年2月:「五街道弥助」と改名。
- 2008年2月:第18回北とぴあ若手落語家競演会 北とぴあ大賞を受賞。
- 2010年9月:入船亭扇里、林家きく麿、三遊亭鬼丸、5代目柳家小せんとともに真打昇進。3代目蜃気楼龍玉を襲名。
- 2014年12月:第69回文化庁芸術祭新人賞を受賞。
- 2016年3月:平成27年度国立演芸場花形演芸大賞を受賞。
出演編集
インターネット編集
- お台場寄席DOUGA(フジテレビ無料動画サイト「
見参楽 !」) - 第二回ABEMA寄席(2020年5月24日、ABEMA)[1]
外部リンク編集
- 蜃気楼龍玉 - 落語協会
- 蜃気楼龍玉 - YouTubeチャンネル
- 落語天(蜃気楼龍玉独演会「龍玉部屋」主催)
脚注編集
- ^ “柳亭市馬、笑福亭仁智ら総勢12名が出演する夢の寄席が実現!『第二回ABEMA寄席』生放送決定” (日本語). ABEMA TIMES (2020年5月20日). 2020年5月23日閲覧。
出典編集
- 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X