戦闘工兵車(せんとうこうへいしゃ、英語:Combat Engineering Vehicles、CEVs)は、戦場での工兵作業のための各種任務を行う装甲車両である。

センチュリオン戦闘工兵車

概要 編集

装甲車両に各種の工兵作業機材を搭載した車両である装甲工兵車(そうこうこうへいしゃ、Armoured Engineering Vehicles、AEVs)の中で、最前線での戦闘工兵作業に用いられるものが戦闘工兵車と呼ばれる。戦車をベースにした車両は工兵戦車(こうへいせんしゃ)と呼ばれることもある。

戦車の車体に架橋機材を搭載した架橋作業専門の車両は、特に架橋戦車(かきょうせんしゃ、Armoured vehicle-launched bridge)と呼ばれる。

初期には戦車にそのまま作業装置を追加したものも多かったが、機動性の低下、主砲との干渉、作業装置の砂塵が砲身に詰まる、それを避けるため装甲の薄い砲塔後部を正面にさらすことになるなど不具合が多く、戦車との兼任を諦めて主砲あるいは砲塔ごと撤去、短砲身の爆弾投射機に換装する等した専任の工兵車両が主流となっていった。

日本陸上自衛隊では装甲工兵車両のことを施設作業車(しせつさぎょうしゃ)と呼称している。

また、イギリス陸軍王立工兵隊英語版 (Royal Engineers) で使用される戦闘工兵車は"AVRE" (Armoured Vehicle Royal Engineers)と呼ばれる。

各国の戦闘工兵車 編集

※は基体となった車両

  アメリカ合衆国

  イギリス

"AVRE" (Armoured Vehicle Royal Engineers) はイギリス陸軍王立工兵隊英語版で運用される戦闘工兵車の呼称である。

  イスラエル

  ソビエト連邦/  ロシア

  ルーマニア

  ドイツ国

  ドイツ

  日本

  フランス

脚注 編集

  1. ^ "IMR"(Inzhenernaya Mashina Razgrazhdeniya:ロシア語: Имр(Инженерная машина разграждения)とはロシア語で"戦闘工兵車両"の意である

参考文献・資料 編集

関連項目 編集