西蝦夷地

現在の北海道西部

西蝦夷地(にしえぞち)は、近世北海道蝦夷地)における地域区分のひとつ。現代の北海道における日本海側・オホーツク海側の諸地域(北部北海道)。ただし、国後島択捉島およびそれ以北の千島列島は含まない。

概要 編集

松前藩では渡島半島西部の和人地を松前、北海道北半を西蝦夷、同南半(恵山岬から根室国まで)を東蝦夷と称した。文化4年(1807年)、西蝦夷地の上知がなされて江戸幕府の直轄領(天領)となったが(第1次幕領期)、文政4年(1821年)、全蝦夷地は松前藩に返還された[1][注釈 1]樺太は、文化6年(1809年)以降、西蝦夷地から分かれて北蝦夷地と称されるようになった。明治2年(1869年)、西蝦夷地には、以下の令制国が置かれた。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ しかし、日露和親条約による箱館開港後は再び蝦夷地は幕府領となった(第2次幕領期)[2]

出典 編集

参考文献 編集

  • 桑原正人「蝦夷地の幕末・維新」『日本の近世18 近代国家への志向』中央公論社、1994年5月。ISBN 4-12-403038-X 

関連項目 編集