賢一

は、平安時代前期の天台宗の僧

賢一(けんいつ、生没年不詳)は、平安時代前期の天台宗。度賀尾寺(栂尾寺。高山寺の前身)の苦行僧。尊意の師。

俗姓名は不明。賢一は『般若心経』をもって、その持呪となす僧で、清和天皇治世下に呪縛業によって得度受戒した。

貞観18年(876年)に11歳の尊意を預かり、日夜厳しい行を課した。元慶2年(878年)に度賀尾寺を出て白山石川県福井県岐阜県にまたがる修験道の霊山)に行くと尊意に告げ、その所持する薬師仏像を彼に与えたという。

参考文献 編集