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辻村 明(つじむら あきら、1926年10月12日 - 2010年8月20日[1])は、社会心理学者、東京大学名誉教授。日本行動学会理事長。社会学博士(東京大学、1985年)。静岡県浜松市生まれ。

略歴編集

活動編集

大衆宣伝の研究から、ソ連、中国の研究に移り、社会主義体制での非民主主義性を批判する立場にあった。他に、地方文化論、大衆社会批判、日本のマスコミ批判などがあるが、特に森田療法不安神経症を乗り切った経験で知られる。また東大時代の教え子の一人には、草野仁[2]がいる。

最晩年は、介護のデイ・サービスを受けつつ体験手記を公刊し、そこでも和歌や唱歌・寮歌軍歌の歴史由来を、分かり易く解説する講話を行っていた。

著書編集

単著編集

  • 『ソ連のジャーナリズム 社会学的ソ連紀行』弘文堂, 1964
  • 『大衆社会と社会主義社会』東京大学出版会 1967
  • 『日本文化とコミュニケーション』日本放送出版協会(NHKブックス) 1968
  • 『イデオロギーを超えて』潮出版社(潮新書) 1971
  • 『新聞よ驕るなかれ』高木書房 1976
  • 『私はノイローゼに勝った』ごま書房(ゴマブックス) 1979
  • 『戦後日本の大衆心理 新聞・世論・ベストセラー』東京大学出版会 1981
  • 『地方の誇り 文化逆流の時代』中公新書, 1984
  • 『大衆現象を解く』講談社現代新書, 1984
  • 『現代社会論』全2巻 放送大学教育振興会, 1986
  • 『地方の復権 その航路を示すもの』ぎょうせい, 1990
  • 『ノイローゼに克つ法 森田療法による私の体験的アドバイス』ごま書房(ゴマブックス) 1991
  • 『自分と戦った人々』高木書房 1993
  • 『地方都市の風格 歴史社会学の試み』東京創元社, 2001
  • 『私の人生を救った森田療法 私はこうして「こころの病」を克服した』ごま書房新社 2008
  • 『大いに笑い、大いに歌う~東大名誉教授、デイ・サービスに通う』日本経済新聞出版社 2008

共著編著編集

  • 『沖縄の言論 新聞と放送』大田昌秀 至誠堂, 1966
  • 『現代ソヴェト社会論 社会学的分析』 日本国際問題研究所, 1970
  • 『中ソ社会主義の政治動態』徳田教之共編 アジア経済研究所, 1974
  • 『現代ソ連の社会と文化』西村文夫共編 日本国際問題研究所, 1980
  • 『高速社会と人間 果たして人間はどうなっていくのか』 かんき出版, 1980
  • 『日米間のコミュニケーション・ギャップ』生田正輝共編著 慶應通信, 1981
  • 『日本と韓国の文化摩擦 日韓コミュニケーション・ギャップの研究』 出光書店, 1982
  • 『コミュニケーションの社会心理学』水原泰介共編 東京大学出版会 1984
  • 『世界は日本をどう見ているか 対日イメージの研究』 日本評論社 1987
  • 『異文化との出会い』金両基共編 北樹出版, 1988
  • 『コミュニケーション理論の東西比較 異文化理解のパラダイム』D.L.キンケード共編 日本評論社, 1990
  • 『日本人と土地 日本における土地意識とその要因』中村英夫共編著 ぎょうせい, 1990
  • 『体験・森田療法 20人の体験者は、どうやって心の悩みを克服したか』 ごま書房(ゴマ健康ブックス) 1995
  • 『泉は涸れず 丸山勝廣群馬交響楽団林健太郎共編 毎日新聞社 1998

翻訳編集

  • 社会の動きの心理学 ポール=アンリ・モーコール 田中清助共訳 白水社, 1952 (文庫クセジュ)
  • ソヴェートの世論 A.インケルス 東京創元社, 1955
  • 煽動の技術 欺瞞の予言者 L.ローウェンタール,N.グターマン 岩波書店, 1959
  • 大衆社会の政治 ウィリアム・コーンハウザー 東京創元社, 1961
  • 社会学とは何か アレックス・インケルス 至誠堂, 1967
  • 政治と言語 クラウス・ミューラー 松村健生共訳 東京創元社, 1978

論文編集

  • 「投票行動における意識構造」 『東京大学新聞研究所紀要』 第8号 1951
  • 「世論と政治宣伝」 『マス・コミュニケーション講座 5. 現代社会とマス・コミュニケーション』河出書房 1955
  • 「宣伝」 『現代心理学 5. 社会と文化の心理学』 河出書房 1955
  • 「ソヴィエトの宣伝」 南博編 『応用心理学講座 4. 宣伝・広告』 光文社 1959
  • 「ソビエトにおける大衆社会状況」 『学燈』 1960年4月号
  • 「ソビエトにおける言論の自由」 『新聞研究』 1961年4月号
  • 「社会体制と放送制度 (1)」 NHK『放送学研究』 第1号 1962
  • 「アメリカにおけるマス・コミュニケーション研究」 『放送学研究』 第5号 1963
  • 「大衆社会とマスコミの将来」 『潮』 別冊 1966年秋季号
  • 「史的唯物論とマルクス主義社会」 『社会学評論』 第17巻 1号 1966
  • 「社会体制と社会心理」 『今日の社会心理学 6. 変動期における社会心理』 培風館 1967
  • 「社会主義社会における情報」 『東京大学公開講座 13. 情報』 東京大学出版会 1971
  • 「社会主義社会と言論の自由」 内川芳美ほか編 『講座現代の社会とコミュニケーション 1. 基礎理論』 東京大学出版会 1974
  • 「漫画にみるソ連の市民生活」 『コミュニケーション-行動と様式 (東京大学新聞研究所創立25周年記念論文集)』 東京大学出版会 1974
  • 「精神分析から森田療法へ」 『コミュニケーションの東西比較』 横浜シンポジウム 1982
  • 「森田療法と性格」 『パッケージ性格の心理 2. 性格の変化と適応』 ブレーン出版 1985
  • 「精神の健康-フロイトの精神分析から森田療法へ」 『社会心理学研究』 第5巻 2号 1990
  • 「社会心理学の軌跡」 日本学術振興会 『学術月報』 1992年7月号

参考編集

  • 大泉溥 編『日本心理学者事典』クレス出版、2003年、715頁。ISBN 4-87733-171-9

脚註編集