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那須雪崩事故は、2017年3月27日に栃木県那須町で発生した雪崩事故。登山講習会に参加していた高校の生徒、教師らを巻き込み生徒7人と引率教員1人の計8人が死亡した。

那須雪崩事故
20090418那須岳.jpg
日付 2017年3月27日
原因 自然災害、雪崩、教師及び関係者の判断ミス
生存者 54人
死者 8人
行方不明者 0人
負傷者 40人
罪名 業務上過失致死傷罪(捜査中)
訴訟 現時点で訴訟には発展せず(賠償責任を求めて提訴される可能性有り)
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2000年以降に日本で起きた雪崩事故としては犠牲者が最大。学校側の責任などを巡り現在も警察の捜査が続いている。

目次

事故の概要編集

2017年3月27日、栃木県立大田原高等学校ほか栃木県内の7つの高校の生徒、教員らが合同で春山登山の講習会に参加していた。同日午前、雪中歩行の訓練開始後約30分に雪崩が発生。雪崩の直撃を受けた生徒、教員の合計8名が死亡した。

原因編集

雪崩自体は、自然発生したものか、人為的要因によって発生したものか、検証委員会および国立の防災科学研究所、いずれの調査でも言及されていない。 しかし、部活動中の事故で生徒が巻き込まれたことに関して学校側や教職員、関係者の責任を問う声が挙がっている。 なお、栃木県が設置した那須雪崩事故の検証委員会は、設置要綱に「責任追及は行わない」と明記されており、そのため調査報告書では教員の責任は追及されていない。[1]

刑事事件編集

事故の当日、周辺には大雪注意報が発令されていた。高校側は行う予定の訓練内容を一部変更していたが、屋外に出て活動をしていた際に雪崩に巻き込まれたため関係者の責任が問われ、現在も栃木県警業務上過失致死傷容疑で捜査を行っている。

2019年3月8日、栃木県警は8人の死亡、5人の傷害の疑いで訓練の計画変更の判断を行ったとされる3人の教諭について、業務上過失致死傷の罪で検察に書類送検した。厳重処分の意見が付与されたとみられる。

3人は事故当日の朝、天候などを踏まえ、登山講習会の内容を那須岳(茶臼岳)登山から雪上歩行訓練に変更。現場近くのロッジ前で打ち合わせを行い、最終決定したとされる。

県警は現場を覆った新雪、雪崩注意報、雪崩が起きやすい急斜面などを総合的に判断し、雪山経験のある3人に「雪崩の危険の予見は可能だった」と判断した。

また訓練の行動範囲について、3人が雪崩の危険がない安全な場所での実施を指定せず、漫然と決めていたことを踏まえ、「雪崩を回避する義務を怠った」と判断した。

県警は計画変更時の決定をめぐる過失を重視しており、生徒を引率した別の教諭らについては「刑事責任を追及する過失はない」と明言した。

脚注編集

  1. ^ 那須雪崩 教諭の責任追及せず 検証委が最終報告書”. 毎日新聞 (2017年10月15日). 2018年3月3日閲覧。

外部リンク編集