長船元重
南北朝時代の備前国の刀工
長船 元重(おさふね もとしげ)は、南北朝時代の備前国の刀工。大蔵允と称したともいう。
中古刀上々作にして最上大業物。守重の弟で重真の兄と伝えられる。相州貞宗三哲の一人とされるが、作風からはあまり関連を見出せない。作柄としては地鉄は板目肌に映りが立ち、刃文は初期には片落互の目などを焼き、後期作には沸のついた直刃に足の入るものや互の目に足・葉の入るものがある。
代表作例
編集- 重要文化財
- 刀 銘元重(和歌山・紀州東照宮)
- 太刀 銘元重(香川県立ミュージアム蔵)
- 刀 折返銘備州長船住元重(法人蔵)
- 刀 無銘元重・打刀拵(東京国立博物館)
- 刀 金象嵌銘 元重 本阿弥(花押)(所在不明)
- 太刀 無銘伝元重(上杉神社)
- 脇差 銘備州長船元重(文化庁保管)平造
脚注
編集- ^ 1934年12月20日認定(同日付文部省告示第305号(参照:国立国会図書館デジタルコレクション、4コマ目)。認定名称は「短刀」。