長野徹
日本のイタリア文学者
長野 徹(ながの とおる、1962年 - )は、日本のイタリア文学者、翻訳家。東京大学助教。
山口県生まれ。山口県立宇部高等学校卒[1]、1986年東京大学文学部イタリア文学科卒、1996年同大学院博士課程修了[2]、「ディーノ・ブッツァーティの作品における<幻想>の主題と構造」で文学博士。 1995年 - 1996年イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学文学部に学ぶ[3]。1997年東大文学研究科南欧語南欧文学研究室助手、2007年助教。
2023年、ディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』の翻訳により須賀敦子翻訳賞を受賞。
翻訳
編集- 『光草』(ロベルト・ピウミーニ、小峰書店) 1998
- 『ラビーニアとおかしな魔法のお話』(ビアンカ・ピッツォルノ作、エマヌエーラ・ブッソラーティ絵、小峰書店) 2000
- 『おじいちゃんの桜の木』(アンジェラ・ナネッティ作、アンナ&エレナ・バルブッソ絵、小峰書店) 2002
- 『ポリッセーナの冒険』(ビアンカ・ピッツォルノ作、クェンティン・ブレイク絵、徳間書店) 2004
- 『ジュリエッタ荘の幽霊』(ベアトリーチェ・ソリナス・ドンギ作、エマヌエーラ・ブッソラーティ絵、小峰書店) 2005
- 「イタリアからのおくりもの 5つのちいさなファンタジア」(汐文社)
- 『アマチェム星のセーメ』(ロベルト・ピウミーニ) 2006
- 『木の上の家』(ビアンカ・ピッツォルノ) 2006
- 『ベネチア人にしっぽがはえた日』(アンドレア=モレジーニ) 2006
- 『ドロドロ戦争』(ベアトリーチェ・マジーニ) 2007
- 『キスの運び屋』(ロベルト・ピウミーニ、PHP研究所) 2006
- 「バレエ・アカデミア」(ベアトリーチェ・マジーニ、ポプラ社)
- 『バレエに恋してる!』 2007
- 『きまぐれなバレリーナ』 2007
- 『バレリーナの恋人は、天使!?』 2008
- 『夢みるトウシューズ』 2008
- 『バレリーナの挑戦!』 2008
- 『バレリーナのおきゃくさま』 2008
- 『イクバルと仲間たち 児童労働にたちむかった人々』(スーザン・クークリン、赤塚きょう子共訳、小峰書店、ノンフィクション・Books) 2012
- 『逃げてゆく水平線』(ロベルト・ピウミーニ、東宣出版、はじめて出逢う世界のおはなし イタリア編) 2014
- 『兵士になったクマ ヴォイテク』(ビビ・デュモン・タック、フィリップ・ホプマン絵、汐文社) 2015
- 『絵物語』(ディーノ・ブッツァーティ、東宣出版) 2016
- 『愉しき夜 ヨーロッパ最古の昔話集』(ジョヴァン・フランチェスコ・ストラパローラ、平凡社) 2016
- 『古森の秘密』(ディーノ・ブッツァーティ、東宣出版、はじめて出逢う世界のおはなし) 2016
- 『魔法にかかった男』(ディーノ・ブッツァーティ、東宣出版、ブッツァーティ短篇集) 2017
脚注
編集- ^ 『週刊朝日』(1982年「東大合格者高校別一覧」
- ^ researchmap
- ^ 「バレエ・アカデミア」訳者紹介