関原地震
1927年に新潟県で発生した地震
関原地震(せきはらじしん)は、1927年(昭和2年)10月27日10時53分40秒(JST)、新潟県三島郡関原村(現長岡市)付近を震源として発生した地震。
関原地震 | |
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地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 1927年(昭和2年)10月27日 |
発生時刻 | 10時53分40秒(JST) |
震央 |
日本 新潟県中越地方 北緯37度30分0秒 東経138度50分54秒 / 北緯37.50000度 東経138.84833度 |
震源の深さ | 0 km |
規模 | マグニチュード(M)5.2 |
最大震度 | 震度3:新潟県高田市 |
地震の種類 | 直下型地震 |
余震 | |
最大余震 | 1927年10月27日17時28分、M3.7、最大震度3 |
被害 | |
死傷者数 | 負傷者 2人 |
被害地域 | 新潟県三島郡 |
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プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
概要
編集震央は北緯37度30.0分、東経138度50.9分の新潟県三島郡関原村付近で、震源の深さは10km、地震の規模はM5.2。震央周辺で局所的に家屋倒壊などの被害を出した典型的な直下型地震である。気象官署での最大震度は新潟県高田市における震度3の弱震だが、震央付近の関原で震度6の烈震を観測したとされる[1]。
地震前後の活動
編集本震の同日に3度の前震があった[2]。
余震活動は一時的で、地震発生当日の14時〜23時の間は20〜30分毎に1回、同日23時40分から28日1時30分の間に27回、28日2時46分〜9時の間に26回起こり、その後は一気に沈静化したという。また、地震により上富岡町から西の領域が約1cm沈降した[1]。
被害
編集- 負傷者:2名
- 家屋全壊:2戸
- 家屋半壊:23戸
- 家屋大破:234戸
被害は新潟県三島郡の関原・宮本・日吉の3村(いずれも現在の長岡市)に集中した。日吉村内では鳥越、出雲関の県道が大破し、宮本村内では田に石油ガスの噴出孔が生じで青砂と石油が噴出した[3]。
震央の近傍では1961年に同規模の長岡地震が発生しているが、この地震は長岡地震に比べて被害が極めて小さかった。
脚注
編集- ^ a b 新潟の地震 その2 -最近の新潟付近の地震 卯田強 新潟大学理学部自然環境科学科
- ^ 平成16年(2004年)新潟県中越地震-地震と地震動- (PDF) 独立行政法人 農業・食品三号技術総合研究機構 農村工学研究所技報第205号
- ^ 新潟県内を震源として発生したこれまでの地震 (PDF) 新潟県