青春の夢いまいづこ

1932年の映画。小津安二郎監督

青春の夢いまいづこ』(せいしゅんのゆめいまいづこ)は、1932年(昭和7年)10月13日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎モノクロスタンダードサイレント、91分。

青春の夢いまいづこ
Where Now Are the Dreams of Youth?
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
原作 野田高梧
出演者 江川宇礼雄
斎藤達雄
田中絹代
撮影 茂原英朗
編集 茂原英朗
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 松竹キネマ
公開 日本の旗 1932年10月13日
上映時間 91分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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前作『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』を完成後、『また逢ふ日まで』の撮影に入るも費用がオーバーしてしまい、急遽低予算で作ったのが本作である。小津としては手馴れた題材であったが、その分だけ充実した演出術が楽しめる。初回興行は帝国館

あらすじ 編集

裕福な堀野は、友人やベーカリーの娘お繁らと学生生活を楽しんでいる。試験でカンニングしている最中に、父が危篤であることを知らされる。そして死んだ父の会社を継ぐことになるのだが、友人たちが入社させてくれるよう頼んだので入社試験に合格するように工作をする。堀野はお繁と再会して結婚したいと思うが、すでに友人の斎木と婚約していた。だが、斎木は堀野とは所詮、社長と部下の関係なのだから仕事を続けるためにも身を引こうとする。堀野はそれを知って、斎木の卑屈な根性を責めて殴り飛ばす。結局、彼らは仲直りして、堀野たちは新婚旅行に出かける斎木とお繁を見送るのだった。

スタッフ 編集

キャスト 編集

参考文献 編集

  • 『小津安二郎を読む 古きものの美しい復権』、フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉、1982年

外部リンク 編集