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魂のゆくえ』(原題: First Reformed)は2017年に公開されたアメリカ合衆国ドラマ映画である。監督はポール・シュレイダー、主演はイーサン・ホークが務めた。シュレイダーは本作が自分の人生の集大成的な作品であると述べている[4]

魂のゆくえ
First Reformed
監督 ポール・シュレイダー
脚本 ポール・シュレイダー
製作 ジャック・バインダー
グレッグ・クラーク
ヴィクトリア・ヒル
ゲイリー・ハミルトン
ダビド・イノホサ
クリスティーン・ヴェイコン
フランク・マーレイ
ディーパック・シッカ
製作総指揮 ブライアン・ベックマン
フィリップ・バーギン
ブルック・リンドン=スタンフォード
マーティン・マッケイブ
ミック・サウスワース
ルカ・スカリシ
イン・イェ
出演者 イーサン・ホーク
アマンダ・サイフリッド
セドリック・カイルズ
ヴィクトリア・ヒル
音楽 ラストモード
撮影 アレクサンダー・ダイナン
編集 ベンジャミン・ロドリゲス・Jr
製作会社 キラー・フィルムズ
フィボナッチ・フィルムズ
アークライト・フィルムズ
オメイラ・スタジオ・パートナーズ
ビッグ・インディー・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 A24
日本の旗 トランスフォーマー
公開 イタリアの旗 2017年8月31日 (VIFF)
アメリカ合衆国の旗 2018年5月17日
日本の旗 2019年4月12日
上映時間 113分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 350万ドル[2]
興行収入 世界の旗 $2,075,850[3]
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ストーリー編集

ニューヨークの小さな教会であるファースト・リフォームド教会で牧師を務めるエルンスト・トラー牧師は、自身の考えを年報に掲載する記事にまとめていた。トラーは書き上がったものに満足することができず、それを破り捨ててしまった。トラーは従軍牧師としても活動していたが、息子のジョセフの戦死をきっかけに活動から退くことになった。ジョセフに入隊を勧めたのはトラー自身であった。軍隊に送り出した以上、そうなる可能性も十分に覚悟していたとはいえ、トラーの苦悶と自責の念は極めて強かった。そんな折、トラーはメアリーと出会った。メアリーはトラーに夫のマイケルと面談するように頼み込んできた。マイケルは極端な環境保護論者であり、メアリーに中絶を勧めてくるのだという。トラーがその理由を問い質したところ、マイケルは「この世界は気候変動によって過酷なものになってしまい、もう元には戻れないでしょう。そんな世界に子供を産み落としたくないのです」と答えた。

メアリーは夫のものと思われる即席爆弾を車庫で発見し驚愕した。その話を聞いたトラーはマイケルに事の子細を尋ねることにした。待ち合わせ場所の公園に向かったトラーはそこでマイケルの遺体を発見した。ショットガンによる自殺であった。マイケルの遺書に従い、彼の遺骨はゴミの最終処分場に散骨されることとなった。

その頃、教会では設立250周年を祝う式典の準備が進んでいた。その式典には市長と知事をはじめとする地元の名士たちが多数参列する予定だった。その中には教会の大口支援者であるエドワード・バルクの名前もあった。バルクはアバンダント・ライフ(豊かな生命)教会というメガチャーチを経由して教会を後援していた。熱心な信者たちで溢れかえっていた。ディナーの席で、トラーは気候変動についてどう思うかとバルクに尋ねた。産業界との繋がりも深いバルクはお茶を濁したが、トラーは気候変動こそキリスト教徒が直視すべき問題ではないかと思うようになっていた。

ファースト・リフォームド教会は地下鉄道の遺構が遺されている。

マイケルと面談したのは僅かな時間だったにも拘わらず、彼の思想はトラーの信仰及び価値観を大きく変えるまでに至った。胃がんであると診断されたトラーは、マイケルが果たせなかった爆弾テロを自らの手で引き起こそうとするのだった。

キャスト編集

製作編集

2016年9月10日、ポール・シュレイダー監督が50年もの長きにわたって構想し続けてきた企画がついに映画化されることになり、イーサン・ホークとアマンダ・サイフリッドが起用されたと報じられた[5]。本作の主要撮影はニューヨークで20日間にわたって行われた[2]

公開編集

2017年8月31日、本作は第74回ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された[6]。9月12日には第42回トロント国際映画祭での上映が行われた[7]。15日、A24が本作の全米配給権を購入したと報じられた[8]

興行収入編集

2018年5月18日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に9万7562ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場30位となった[9]。1館当たりの興行収入はポール・シュレイダー監督作品として最高の数字であった[10]

批評家の反応編集

本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには132件のレビューがあり、批評家支持率は98%、平均点は10点満点で8.5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ポール・シュレイダー監督の緻密な仕事とイーサン・ホークの卓越した演技は『魂のゆくえ』に生命を吹き込んでいる。同作は重苦しい主題に鋭敏かつサスペンスに満ちた視点を投げかけている。」となっている[11]。また、Metacriticには45件のレビューがあり、加重平均値は86/100となっている[12]

出典編集

外部リンク編集