黒澤満 (法学者)
黒澤 満(くろさわ みつる、1945年1月17日 - [1])は、日本の法学者。専門は、国際法、軍縮法、国際安全保障。大阪大学名誉教授。日本軍縮学会初代会長。2023年、瑞宝中綬章受章[2]。
軍縮国際法の開拓者として知られる[3]。
経歴
編集- 1969年:大阪大学法学部卒業[4]
- 1976年:大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、新潟大学人文学部法学科講師[5]
- 1978年:新潟大学法文学部法学科助教授[5]
- 1980年:ヴァージニア大学客員研究員(~1982年)[5]
- 1984年:新潟大学法学部教授[5]
- 1987年:安達峰一郎記念賞受賞[6]
- 1991年:大阪大学法学部教授(1994年より同大学院国際公共政策研究科教授)[7]
- 1993年:同大学から博士(法学)学位取得[5]
- 1995年:核不拡散条約再検討会議日本政府代表団顧問(以後、2000年、2005年、2007年)[6]
- 1997年:長崎市平和推進専門委員会委員(~現在)[5]
- 1998年:同大学大学院国際公共政策研究科長(~2000年)、同大学評議員(~2000年)[7]
- 1999年:核物質管理センター理事(~現在)[6]
- 2003年:モントレー国際大学客員研究員(~2004年)[7]
- 2008年:大阪大学定年退職、大阪女学院大学教授[8]
- 2009年:日本軍縮学会初代会長(~2013年)[9]
- 2010年:核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会座長[10]
- 2018年:日本国際問題研究所客員研究員[11]
著書
編集単著
編集- 『現代軍縮国際法』(西村書店、1986年)
- 『軍縮国際法の新しい視座――核兵器不拡散体制の研究』(有信堂高文社、1986年)
- 『核軍縮と国際法』(有信堂高文社、1992年)
- 『核軍縮と国際平和』(有斐閣、1999年)
- 『軍縮をどう進めるか』(大阪大学出版会、2001年)
- 『軍縮国際法』(信山社、2003年)
- 『核軍縮と世界平和』(信山社、2011年)
- 『核軍縮入門』(信山社、2011年)
共著
編集編著
編集- 『新しい国際秩序を求めて――平和・人権・経済:川島慶雄先生還暦記念』(信山社、1994年)
- (ジョン・カートン)『太平洋国家のトライアングル――現代の日米加関係』(彩流社、1995年)
- The North Pacific Triangle: the United States, Japan, and Canada at Century's End, co-edited with Michael Fry and John Kirton (University of Toronto Press, 1998)
- Nuclear Disarmament in the Twenty Century, co-edited with Wade L. Huntley and Kazumi Mizumoto (Hiroshima Peace Institute, 2004)
- 『軍縮問題入門』(東信堂、1996年/第2版、1999年/新版、2005年/第4版、2012年)
- 『大量破壊兵器の軍縮論』(信山社、2004年)
- 『国際関係入門-共生の観点から』(東信堂、2011年)
訳書
編集- ジョセフ・ロートブラット編『科学者の役割――軍拡か軍縮か』(西村書店、1986年)
- ジェイムズ・トンプソン編『核戦争の心理学』(西村書店、1988年)