(445473) 2010 VZ98とは、太陽系の最も外側の領域に存在する散乱円盤天体に属する太陽系外縁天体である。直径は約400キロメートルである[5]。2010年11月11日、アメリカ合衆国の天文学者であるデイヴィッド・ラビノウィッツ、Megan Schwamb、Suzanne W. Tourtellotteによって、太陽から38天文単位離れた位置に存在するときに、チリ北部に存在するヨーロッパ南天天文台(ESO)のラ・シヤ天文台で発見された[3]

(445473) 2010 VZ98
仮符号・別名 2010 VZ98[1]
小惑星番号 445473[1]
分類 太陽系外縁天体(TNO)[1]
散乱円盤天体(SDO)[2]
発見
発見日 2010年11月11日[3]
発見者 デイヴィッド・ラビノウィッツ[3]
Megan Schwamb[3]
Suzanne W. Tourtellotte[3]
発見場所 ラ・シヤ天文台[3]
軌道要素と性質
元期:2017年9月4日(JD 2458000.5)[1]
軌道の種類 楕円軌道
軌道長半径 (a) 150.48 au[1]
近日点距離 (q) 34.333 au[1]
遠日点距離 (Q) 266.63 au[1]
離心率 (e) 0.7719[1]
公転周期 (P) 1846.03 (674,262 [1]
軌道傾斜角 (i) 4.5110°[1]
近点引数 (ω) 313.88°[1]
昇交点黄経 (Ω) 117.39°[1]
平均近点角 (M) 358.00°[1]
次回近日点通過 ≈ 2027年12月3日[4]
物理的性質
平均直径 401.33 km (計算による)[5]
443 km (計算による)[2]
471 km (計算による)[6]
自転周期 9.72±0.05 時間[5][7]
スペクトル分類 C[5]
B–V = 1.100±0.040[8]
V–R = 0.670±0.020[8]
絶対等級 (H) 4.81±0.04 (S)[7] · 5.0[3][1]
5.1[5] · 5.27[8] · 5.3[6]
アルベド(反射能) 0.07 (想定)[6]
0.09 (想定)[2]
0.10 (想定)[5]
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軌道と分類編集

(445473) 2010 VZ98は、約1846年(約674,262日)の公転周期を持ち、34.3~266.6天文単位離れた距離で太陽の周囲を公転している(軌道長半径は150.5天文単位)。軌道は0.77の高い離心率を持っており、黄道に対して5°傾いている[1]。いくつかの分析では、(445473) 2010 VZ98海王星の外側に存在するとされる195~215天文単位の軌道長半径を持つ未知の惑星と3:2の軌道共鳴をしている可能性があることを示唆している[9]。最初の発見は、1998年にアパッチポイント天文台で行われたスローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)によるもので、観測弧は発見の12年前から続いている。このプレカバリーは2015年5月に発見された[3]

物理的特性編集

(445473) 2010 VZ98自転光度曲線は、チリのラスカンパナス天文台にあるカーネギー研究所のメンバーによる測光観測から得られた。光度曲線は、0.18等級の明るさの変化で自転周期は9.72 ± 0.05時間と測定された[7]

直径とアルベド編集

アメリカ合衆国の天文学者マイケル・ブラウンは直径471キロメートル、アルベド0.07を想定しているが[6]Johnston's Archiveでは直径443キロメートル、一般的なアルベドは0.09と推定している[2]Collaborative Asteroid Lightcurve Linkは、アルベドを0.10と想定し、直径401キロメートルと計算した[5]。これらの推定値は、5.0から5.3の間の絶対等級に基づいている[6][5]

名称編集

2018年の時点で、この小惑星は名前がないままである[3]

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o JPL Small-Body Database Browser: 445473 (2010 VZ98)”. ジェット推進研究所. 2017年6月2日閲覧。
  2. ^ a b c d Johnston, Wm. Robert (2017年12月30日). “List of Known Trans-Neptunian Objects”. Johnston's Archive. 2018年2月9日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 445473 (2010 VZ98)”. Minor Planet Center. 2016年9月7日閲覧。
  4. ^ JPL Horizons 場所: @sun (近日点は、Deldotが負から正に変化するときに発生する。近日点の時間の不確実性は3シグマである。)
  5. ^ a b c d e f g h LCDB Data for (445473)”. Asteroid Lightcurve Database (LCDB). 2016年9月7日閲覧。
  6. ^ a b c d e Michael E. Brown. “How many dwarf planets are there in the outer solar system?”. カリフォルニア工科大学. 2018年2月9日閲覧。
  7. ^ a b c Benecchi, Susan D.; Sheppard, Scott S. (May 2013). “Light Curves of 32 Large Transneptunian Objects”. The Astronomical Journal 145 (5): 19. arXiv:1301.5791. Bibcode2013AJ....145..124B. doi:10.1088/0004-6256/145/5/124. 
  8. ^ a b c Tegler, S. C.; Romanishin, W.; Consolmagno, G. J.; J., S. (December 2016). “Two Color Populations of Kuiper Belt and Centaur Objects and the Smaller Orbital Inclinations of Red Centaur Objects”. The Astronomical Journal 152 (6): 13. Bibcode2016AJ....152..210T. doi:10.3847/0004-6256/152/6/210. 
  9. ^ de la Fuente Marcos, C.; de la Fuente Marcos, R. (September 2014). “Extreme trans-Neptunian objects and the Kozai mechanism: signalling the presence of trans-Plutonian planets”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society: Letters 443 (1): L59–L63. arXiv:1406.0715. Bibcode2014MNRAS.443L..59D. doi:10.1093/mnrasl/slu084. 

関連項目編集

外部リンク編集