ラヴァント谷線
(620号線 (オーストリア)から転送)
ラヴァント谷線(独語;Lavanttalbahn)は、オーストリア連邦鉄道の鉄道線の名称である。路線番号は620。
ラヴァント谷線 | |
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基本情報 | |
起点 | ツェルトヴェク駅 |
終点 | ラヴァミュント駅 |
運営者 | オーストリア連邦鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 166 km |
軌間 | 1,435 mm |
線路数 | 単線 |
最大勾配 | 27.5 ‰ |
最小曲線半径 | 174 m |
ラヴァント谷線とされているのはツェルトヴェク - ラヴァミュント間(うち旅客営業しているのはヴォルフスベルク - ザンクト・パウル間)のみであり[1]、ザンクト・パウル - ブライブルク間は「ヤウン谷線」[2]、ブライブルク - クラーゲンフルト間は「ドラウ谷線」の一部[3]であるが、ここでは同じ運行系統[4]であるこれらを一括して「ラヴァント谷線」として扱う。
2017年以前は、ヴォルフスベルク - バト・ザンクト・レオンハルト間にも列車が運行していたが、2017年末に休止された[4][1]。
工事のため、2022年12月11日よりヴォルフスベルク - ブライブルク間で、2023年4月3日より残りのブライブルク - クラーゲンフルト間で運休している。運休は2023年12月9日までとなる予定。[5]
概要
編集沿線概況
編集2017年度、新幹線ラヴァンタル新駅建設予定地[7]と重なるザンクト・パウル - バト・ザンクト・レオンハルト間で運休し、バス代行輸送を一時期行っていた[8]。
2023年度は、ブライブルク以北で全列車運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも全列車運休となっている。[5]
快速「レギオナル・エクスプレス(REX)」
編集- ブライブルク → クラーゲンフルト 【平日運行】
- 朝に一日1本のみ運行する。他の快速と異なり、ブライブルク以南で途中駅を通過する。
- 2020年度に、Sバーン(S3)の種別で運行を開始した。2022年度に、停車駅そのままで快速に格上げ。2023年4月より運休。[5]
- ヴォルフスベルク→クラーゲンフルト (→ フィラハ) 【平日・土曜運行】
- 朝に運行する。平日一日4本、土曜日一日1本の運行。休日は運行されない。平日1本に限り、601号線のフィラハ方面に直通する。
- 過去の運行系統
- 2017年以前は夕方にも運行しており、クラーゲンフルト→ヴォルフスベルクの系統で、平日・土曜日一日2本、休日一日1本の運行していた。平日・休日とも、1本は各駅に停車していた。アイス・ルーデンに大部分が停車していた。他に、ブライブルク - ヴォルフスベルク間で途中ザンクト・パウルにしか停車しない列車や、ブライブルク以西で快速運転する列車も朝に運行していた。
- 2017年末に、夕方の列車が休止され、全列車ザンクトパウル以北各駅停車となった。
- 2019年末に、全列車ブライブルク - クラーゲンフルト間各駅停車となった。2020年夏にアイス・ルーデン駅が休止され、全列車通過となった。
- 2021年度に、フィラハに直通する列車が、停車駅そのままでSバーン(S3)に格下げとなった。さらに、クラーゲンフルト行の1本もレギオナルツーク(R)に格下げされた。
- 2022年度に、2021年度格下げされた列車2本が再び快速に格上げされた。
- 2023年度は、ブライブルク以北で運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも運休となっている。[5]
普通「Sバーン(S3)」
編集- クラーゲンフルト - ヴォルフスベルク
- 本数は平日は1時間、休日は2時間に1本である。ザンクトパウル温泉駅は、クラーゲンフルト行片道1本と、ヴォルフスベルク行片道2本のみが停車し、クラーゲンフルト行の列車に限り代わりにアイヒを通過する。
- 過去の運行系統
- 2017年以前は、レギオナルツーク(R)として運行していた(当時もザンクトパウル温泉は大半が通過)。うち、平日のみ一日2往復のみ(ただし夏季運休)がバト・ザンクト・レオンハルトまで運行されていた。
- 2018年度に、一日2往復を除いてSバーン(S3)に種別変更された。レギオナルツーク(R)として残された東行2本を除き、ザンクトパウル温泉は通過していた。
- 2019年度に、アイヒ通過の西行1本がザンクトパウル温泉にも停車する様になった。レギオナルツーク(R)は一日1.5往復の運行となった。
- 2022年度に、レギオナルツーク(R)のうち普通列車相当の1.5往復がSバーン(S3)に統合され、レギオナルツーク(R)の種別消滅。
- 2023年度は、ブライブルク以北で運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも運休となっている。[5]
使用車両
編集歴史
編集駅一覧
編集以下では、620号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す[4]。
- 種別
- REX:快速「レギオナル・エクスプレス」
- S:普通「Sバーン」
- R:普通「レギオナルツーク」
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
路線番号 | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ[1][2][3] | REX | S | 接続路線 | 所在地 | |||
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620 | バト・ザンクト・レオンハルト駅 | - | ツェルトヴェクから 31.1 |
聖レオンハルトから 0.0 |
ケルンテン州 | ヴォルフスベルク郡 | ||||
ヴィーゼナウ駅 | 3.4 | 34.5 | 3.4 | |||||||
プレーブラウ・ザウアーブルン駅 | 1.7 | 36.2 | 5.1 | |||||||
トヴィンベルク駅 | 2.4 | 38.6 | 7.5 | |||||||
フランチャハ・ザンクト・ゲアトラウト駅 | 8.2 | 46.8 | 15.7 | |||||||
ヴォルフスベルク駅 | 3.6 | ツェルトヴェクから 50.4 |
ヴォルフスベルクから 0.0 |
■ | ■ | |||||
ヴォルフスベルク・レーディンク駅 | 2.2 | 52.6 | 2.2 | ■ | ■ | |||||
ザンクト・シュテファン・イム・ラヴァンタル駅 | 2.2 | 54.8 | 4.6 | ■ | ■ | |||||
ザンクト・アンドレ・イム・ラヴァンタル駅 | 5.0 | 59.8 | 9.4 | ■ | ■ | |||||
ザンクト・パウル駅 | 6.8 | 66.6 | 16.2 | ■ | ■ | |||||
ザンクト・パウル温泉駅 | 2.1 | 68.7 | 18.3 | | | ○ | |||||
グラニッツタル駅 | 2.7 | 71.4 | 21.0 | | | ■ | |||||
アイス・ルーデン駅(休止中 *1) | (74.3) | | | | | フェルカーマルクト郡 | ||||||
アイヒ・イム・ヤウンタル駅 | 6.6 | 78.0 | 27.6 | | | ■ | |||||
ブライブルク町駅 | 4.7 | 82.7 | 32.3 | ■ | ■ | |||||
ブライブルク駅 | 2.9 | 85.6 | 35.2 | マリボルから 86.3 |
■ | ■ | マリボル - プレヴァリェ線(マリボル方面) | |||
ザンクト・ミヒャエル・オブ・ブライブルク駅 | 3.0 | 38.2 | 89.3 | ● | ■ | |||||
ミットラーン駅 | 4.1 | 42.3 | 93.4 | ● | ■ | |||||
フェルカーマルクト・キューンスドルフ駅 | 6.6 | 48.9 | 100.0 | ■ | ■ | |||||
タイナハ・シュタイン駅 | 7.2 | 56.1 | 107.2 | ● | ■ | |||||
グラーフェンシュタイン駅 | 7.5 | 63.6 | 114.7 | ● | ■ | クラーゲンフルトラント郡 | ||||
クラーゲンフルト・エーベンタル駅 | 9.6 | 73.2 | 124.3 | ■ | ■ | クラーゲンフルト市 | ||||
クラーゲンフルト本駅 | 1.6 | 74.8 | 125.9 | ■ | ■ |
(*1): 2020年5月休止[1]。
脚注
編集- ^ a b c d 本頁のドイツ語版記事
- ^ a b Jauntalbahn
- ^ a b Drautalbahn
- ^ a b c d Fahrplanbilder (ドイツ語)
- ^ a b c d e Fahrpläne ÖBB 2023
- ^ Google map
- ^ “STUDIE. Anbindung des Bahnhofes St. Paul an den zukünftigen Intercitybahnhof (IC-Bahnhof) Lavanttal”. 2017年7月2日閲覧。
- ^ “Fahrplanbilder zum ÖBB Fahrplan (620)” (PDF). pp. 3-4. 2017年7月2日閲覧。