LBJ ケネディの意志を継いだ男
『LBJ ケネディの意志を継いだ男』(エル・ビー・ジェー ケネディのいしをついだおとこ、原題:LBJ)は、2016年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はロブ・ライナー、主演はウディ・ハレルソンが務めた。ジョン・F・ケネディ大統領暗殺を受け、副大統領から大統領になったリンドン・B・ジョンソンの苦悩を描いている[4]。
LBJ ケネディの意志を継いだ男 | |
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LBJ | |
![]() 監督と主要キャスト | |
監督 | ロブ・ライナー |
脚本 | ジョーイ・ハートストーン |
製作 |
マシュー・ジョージ ティム・ホワイト トレヴァー・ホワイト ロブ・ライナー リズ・グロッツァー |
製作総指揮 |
マーティン・シェイファー エリザベス・A・ベル |
出演者 |
ウディ・ハレルソン マイケル・スタール=デヴィッド リチャード・ジェンキンス ビル・プルマン ジェフリー・ドノヴァン ジェニファー・ジェイソン・リー |
音楽 | マーク・シャイマン |
撮影 | バリー・マーコウィッツ |
編集 | ボブ・ジョイス |
製作会社 |
アカシア・エンターテインメント サヴィ・メディア・ホールディングス スター・スローワー・エンターテインメント キャッスル・ロック・エンターテインメント |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 97分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $20,000,000[2] |
興行収入 |
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ストーリー編集
リンドン・B・ジョンソンはケネディ政権下で副大統領の座についていたが、その存在感の希薄さ故に政界では軽んじられる始末であった。不遇を託つ日々を送るジョンソンだったが、転機は突然訪れた。1963年11月22日、ケネディが演説中のダラスで凶弾に倒れたのである。ジョンソンは副大統領から大統領に昇格することとなった。大統領の暗殺という事態に国内は混乱したが、ジョンソンは巧みな手腕で事態を収束させていった。しかし、ジョンソンにはケネディ以来の懸案が残っていた。それは公民権法の制定であった。人種差別の解消を願っていたジョンソンは公民権法の早期制定を目指していたが、議会では南部選出の議員を中心に壮絶な反対運動が繰り広げられていた。
本作は公民権法の制定に尽力したジョンソンの姿を描き出していく。
キャスト編集
※括弧内は日本語吹替
- リンドン・B・ジョンソン - ウディ・ハレルソン(内田直哉)
- レディ・バード・ジョンソン - ジェニファー・ジェイソン・リー(深見梨加)
- ロバート・F・ケネディ - マイケル・スタール=デヴィッド(峰晃弘): 司法長官。
- リチャード・ラッセル上院議員 - リチャード・ジェンキンス(櫻庭裕士)
- ラルフ・ヤーボロー上院議員 - ビル・プルマン(安原義人)
- ジョン・F・ケネディ - ジェフリー・ドノヴァン(関口雄吾)
- ジャクリーン・ケネディ - キム・アレン
- テッド・ソレンセン - ブレント・ベイリー: ケネディ大統領の特別顧問。
- ジョン・コナリー - ジョン・バーク: テキサス州知事。
- ジョージ・リーディ - ジョン・エリソン・コンリー
- ビル・モイヤーズ - オリヴァー・エドウィン: ホワイトハウス報道官。
- ジャック・ヴァレンティ - ダレル・ガリビュー: アメリカ映画協会会長。
- エヴァレット・ダークセン上院議員 - ゲイリー・グラッブス
- ウォルター・ジェンキンス - C・トーマス・ハウエル
- アーサー・M・シュレジンジャーJr - ウォレス・ランガム
- アニータ・ロバーツ - ケイト・バトラー
- ヒューバート・ハンフリー上院議員 - ダグ・マッケオン
- ケネス・オドネル - マイケル・モーズリー: 大統領特別補佐官。
- ラリー・オブライエン - ティム・ランサム: 郵政長官。
- ピエール・サリンジャー - リッチ・ソマー: ホワイトハウス報道官。
- ルーファス・ヤングブラッド - ブライアン・ステパニック: シークレットサービスのエージェント。
製作編集
ジョーイ・ハートストーンが執筆した本作の脚本は2014年のブラックリスト入りを果たしていた[5]。2015年6月16日、ロブ・ライナーが監督に、ウディ・ハレルソンが主演に起用されたとの報道があった[6]。7月22日、リチャード・ジェンキンスがキャスト入りした[7]。27日、ビル・プルマンが本作に出演することになったと報じられた[8]。8月19日、キム・アレンがジャクリーン・ケネディ役に起用されたとの報道があった[9]。9月14日、ジェニファー・ジェイソン・リーの出演が決まったと報じられた[10]。
公開・興行収入編集
2016年8月30日、エレクトリック・エンターテインメントが本作の全米配給権を購入したと報じられた[13]。9月9日、本作は第41回トロント国際映画祭でプレミアを迎えた[14][15]。
本作は『マイティ・ソー バトルロイヤル』及び『バッド・ママのクリスマス』と同じ週に封切られ、公開初週末に100万ドルから130万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[16]、この予想は的中した。2017年11月3日、本作は全米659館で公開され、公開初週末に110万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場14位となった[17]。
評価編集
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには75件のレビューがあり、批評家支持率は55%、平均点は10点満点で5.7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『LBJ ケネディの意志を継いだ男』はリンドン・ジョンソンという人物の複雑な姿を把握し損ねている。一般的に言って、伝記映画は対象人物の人格とキャリアに存する狡猾な側面を好むものだが、同作はそれらを無視している。」となっている[18]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は54/100となっている[19]。
出典編集
- ^ “LBJ ケネディの意志を継いだ男”. 映画.com. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Biopics Get a Brief Boost at the Box Office”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “LBJ (2017)”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “LBJ ケネディの意志を継いだ男”. WOWOW. 2019年9月2日閲覧。
- ^ “‘Catherine The Great’ Leads The Blacklist 2014: Full List — Update”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Woody Harrelson to Play LBJ in Political Drama Directed by Rob Reiner”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Richard Jenkins Joins Woody Harrelson’s Lyndon Johnson Movie ‘LBJ’”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Bill Pullman Elected To Join Rob Reiner’s ‘LBJ’”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “‘LBJ’ Finds Its Jackie In Relative Newcomer Kim Allen”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Jennifer Jason Leigh To Portray Lady Bird Johnson in Rob Reiner’s ‘LBJ’”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Rob Reiner's 'LBJ' begins shooting in New Orleans, with Woody Harrelson starring”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Allison Tolman, Michaela Watkins Join Will Ferrell-Amy Poehler Comedy; LBJ Packs Cast As Production Starts”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Electric Entertainment, Global Pictures Media team on Rob Reiner's 'LBJ'”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Toronto To Open With ‘The Magnificent Seven’; ‘La La Land’, ‘Deepwater Horizon’ Among Galas & Presentations”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “Film Review: ‘LBJ’”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “'Thor: Ragnarok' Targets $100M+ Domestic Debut, Kicking Off the Holiday 2017 Season”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “November 3-5, 2017”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “LBJ”. 2018年6月8日閲覧。
- ^ “LBJ (2017)”. 2018年6月8日閲覧。
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト(日本語)
- LBJ ケネディの意志を継いだ男 - allcinema
- LBJ ケネディの意志を継いだ男 - KINENOTE
- LBJ - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- LBJ - Rotten Tomatoes(英語)