Macintosh Quadra 800はAppleによって設計、製造され、1993年2月から1994年3月まで販売されていたパーソナルコンピュータである。同じハードウェアを持つApple Workgroup Server 80もここで記述する。

Macintosh Quadra 800 / Workgroup Server 80
Macintosh Quadra 800
別名 "Fridge", "Wombat 33"
開発元 Apple
姉妹機種 Macintosh Quadra, Workgroup Server
発売日 1993年2月10日 (1993-02-10)
標準価格 US$4,679(2023年時点の$9,869と同等)[1]
販売終了日 1994年3月14日 (1994-3-14)
OS 漢字Talk 7.1 to Mac OS 8.1
Mac OS 9.1(PowerPCアップグレードで対応)
CPU MC68040 @ 33 MHz
メモリ 8 MB, 最大136 MB (60ns FPDRAM 72-pin SIMM)
サイズ 高さ: 14インチ (36 cm)
幅:7.7インチ (20 cm)
奥行き: 15.75インチ (40.0 cm)
重量 24ポンド (11 kg)
前世代ハード Macintosh Quadra 700
次世代ハード Macintosh Quadra 840AV
Power Macintosh 8100

位置付け

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Appleの製品ラインナップにおける既存機種のQuadra 700と同950の間の層を補うように追加された。RAMの規格が新世代のものとなった(後述)ものの、VRAMの拡張性は低下した。

ハードウェア

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筐体:新設計となった。当時のCD-ROMの需要の高まりを受けて、5インチのオープンドライブベイを備える。一部の構成には、ここにAppleCD 300i 倍速CD-ROMドライブが内蔵されている。後継機種のPower Macintosh 8100と物理的互換性があるため、Appleによるアップグレードサービスが有償提供された。

RAM:72-pin SIMMを新たに採用した。

ビデオ:ロジックボードに直接512KBのVRAMを搭載しており、16インチのサイズのモニターで256色(8ビット)のサポートを提供できる。2つのVRAM SIMMスロットを使って、上限の1MBまで増設することで、32,768色(16ビット)での表示が可能になる。なお既存のQuadra 700や900は2MBまで増設して24ビットカラーに対応できたため、この点は劣る仕様となった。同等以上のビデオグラフィック能力を求める場合は、NuBusスロットにビデオグラフィックボードを導入する必要がある。

その他:SCSIポート、2つのADBポートと2つのシリアルポート、3つのNuBusスロット、プロセッサダイレクトスロット、モノラルオーディオ入力、およびステレオオーディオ出力が搭載されている。AAUIイーサネットポートが含まれるかどうかは、地域によって異なった。

構成

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1993年2月10日発表:

  • Macintosh Quadra 800[2]:複数の構成で販売されている。いずれも新しく導入されたApple Desktop Bus Mouse IIが付属していた。
    • 8MB RAM(オンボード)、512KB VRAM(オンボード)、HDDなし
    • 8MB RAM(オンボード)、512KB VRAM(オンボード)、230MB HDD。 4,679米ドル。
    • 8MB RAM(オンボード)、512KB VRAM(オンボード)、500MB HDD
    • 24MB RAM(8MBオンボード + 16MB SIMM)、1MB VRAM(512KBオンボード+512KB SIMM)、1 GB HDD

1993年3月22日発表

脚注

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  1. ^ Brophy, Karen (April 19, 1993). “Apple's new Macs: powerful yet affordable”. InfoWorld 15 (16): 93. https://archive.org/stream/Infoworld-1993-04-19#page/n89/mode/1up. 
  2. ^ Macintosh Quadra 800: Technical Specifications”. Apple. 2021年4月1日閲覧。
  3. ^ Workgroup Server 80: Technical Specifications”. Apple. 2021年4月1日閲覧。

外部リンク

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