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Mr.clice』(ミスタークリス)は秋本治による日本漫画作品。

Mr.Clice
ジャンル アクション漫画、ギャグ漫画
漫画
作者 秋本治
出版社 集英社
掲載誌 月刊少年ジャンプ
ジャンプスクエア
ジャンプSQ.RISE
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1985年12月号 - 2007年7号
2017年3月号[1] - 2018年2月号
2018年SPRING号 - 連載中
巻数 既刊8巻(2019年7月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

目次

ストーリー編集

国家特別工作機関に所属する凄腕のエージェント・繰巣陣は、任務の最中に瀕死の重傷を負い、脳だけを女性の体に移植されて甦った。繰巣は慣れない身体や周囲からの扱いに戸惑いながらも、ありとあらゆる難事件に立ち向かって行く。

概要編集

「脳(精神)は男性だが体は女性」のエージェントが、様々な任務を遂行する「スパイアクションギャグ漫画」。各話の構成は『ゴルゴ13』のように、ひとつの話の中で「Part 1」「Part 2」と章分けされたものになっている。

初期作品は「薬屋や魚屋など、スパイ漫画にふさわしくない人物の救出」「お約束的に失敗を繰り返す殺し屋・ナポレオン」といったギャグ要素が強い。9年のブランクを経て発表された「MIAMI FLIGHT 2001」からはテロとの戦いや工作員同士の友情など、ハードな要素も盛り込まれるようになったが、後にまたギャグ重視の内容へと回帰している。

主要登場人物編集

繰巣 陣(くりす じん) / クリス
本作の主人公。日本の国家予算20億円をかけて育て上げた、国家特別工作機関「JST」(現実には存在しない)の超A級エージェント。超人的な戦闘能力の持ち主であることはもちろん、36ヶ国の言語に堪能で、海外でも不自由なく会話できるエリート工作員である。
KGBの工作員との戦いの最中にトラックに轢かれ命を落とすが、たまたま同日・同時刻に亡くなった女子テニスプレイヤーの体に脳だけを移植され、女性として生まれ変わった。男の時は女たらしだったが、女性に生まれ変わったことによって、事情を知らない男からは愛を告白され、組織内の女性職員からはオカマ扱いされてしまい、更衣室とトイレに至っては、男女両方から使用を拒否されている。本人は一刻も早く再手術を受けて男の体に戻りたいが、JSTの上層部は繰巣が女性のままでいる方が職務効率が上がるという理由から、色々な理屈を付けて繰巣を男に戻させないように画策している。そのため、局長との間では不毛な言い争いが絶えない。最近は「女として女遊びをする」という選択肢を知った事もあって初期ほどの元の性別への執着は見せなくなったが、一応まだ諦めてはいないらしい。す
愛銃はVz 61・スコーピオン。元々視力が2.5あったのに加え、脳移植先の女子テニスプレイヤーも視力が2.5だったため、視神経などの影響で視力が足して5.0になっており、スコープ無しでも400m先の標的を正確に狙撃できる。なお、初期で見られた設定では左手などを改造されており、超人じみた力を見せていた。その他、彼女(彼)の身体には特殊な防弾コーティング処置が施されており、銃弾で致命傷を負わすことは困難だったが、「クリス、ハワイに飛ぶ!!」の時点でこのコーティング機能は消失している(同様に、左手の改造についても以後言及されておらず、強すぎるゆえに強化された腕力を持て余す描写も後に無くなった)。
元男性だったので短気で男っぽい性格をしており、事情を知らない女性から惚れられる事もしばしば。一方で、現場ではストッパー役が存在しない為に暴走して破壊の限りを尽くす事が多く、偵察任務=破壊工作と思い込んでいる節もある。
アレキサンダー・ベラマッチャ
日本特工本部イタリア諜報部員。繰巣の「男時代」からの頼りになる相棒。妻との間に男ばかり10人の子供がいて、いずれは11人の息子でサッカーチームを作るのが夢だと語っている(後に11人目の息子が誕生した)。表向きは私営の観光ガイドという肩書きを持っており、妻には繰巣について「日本人観光客の仲介人」と説明している。
設定上、日本語が話せないとされてはいる(日本語で書かれた看板を読めないシーンがある)が、作中ではそれについての矛盾がある。「香港の銃撃戦」において、クリスが話している相手がナポレオンだと気付いたベラマッチャは、そうとは知らないクリスに対し、イタリア語で「ちょっとお前に話があるんだが」と話しかけ、クリスが「どうしたの? 急にイタリア語で話すなんて」と困惑しているシーンがある(ただし、同話にて通常繰巣との会話はイタリア語であることを示唆する発言がある)。また、同じくPart 1において日本の米屋、魚屋、薬屋、町会長と会話をしているシーンがある。その他、ベラマッチャが日本人である局長と話しているシーンは幾度もあり、それがイタリア語なのか日本語なのか一切不明である。
諜報員ということもあり人脈が広く、世界各地の特工部隊に知り合いがいる。そのつてで一時的に部署を変更することで、毎回のように繰巣とコンビを組んでいる。
雨氷氷笑太(うひょひょ わらった)
国家特別工作機関工作局長。事故死した繰巣の脳を女性の体に移植した結果、繰巣の職務効率が以前よりも上がっているため、色々な理屈を付けて、繰巣を男に戻す手術の約束をことごとく反故にしている。そのため繰巣と過激な言い争いになることもしばしば。 甘いものに目が無く、繰巣に取って置きのスイーツを喰われた時にはブチキレて「こち亀」の大原のように「武装お仕置き」を敢行した事もある。本名は作品が始まって、かなり経ってから判明した。
ナポレオン
連載初期のライバル。国際犯罪組織「スラッシュ」アジア支部の殺し屋(自称)で、タケちゃんマンのようなマントを羽織り、どれだけ蒸し暑い地方に来ても「トレードマーク」だと言って脱がない。少々ハゲ気味。以外と子煩悩な一面があり、幼児の育児にはうるさい。そのネーミングセンスも相成って、裏世界の関係者からは残念な男として見られている。
愛銃は2丁装備のキャリコM100で、キレると銃を乱射する。登場後しばらくは銃の弾数でネタを引っ張っていた(本来の200発を400発に増強、さらにキャリコを4連装に改造した)。射撃の腕自体は壊滅的に悪く、クリスを狙撃した際も大量に発砲したにも関わらず1発も命中させることができなかった。育ちは悪くないようで、フェンシングが得意。
しばらくスラッシュ共々音沙汰がなかったが、「ロワール 古城の決闘」でクリスと決着をつけるために復活。「最後の戦い」だとして躍起になるが、ロワールの「スラッシュ」支部(見た目は日本の城)で大チョンボをしでかしてしまった。
琳 美稟(リン メイリン)
「MIAMI FLIGHT 2001」で知り合ったクリスの工作員仲間。中国特殊情報局所属。本名は靡 美姫(ミウ レイヒ。ミウの部分はまだれの上の部分がない)。父、母、兄と家族が皆工作員で、その兄との関係が本編での重要な部分となる。

連載誌編集

月刊少年ジャンプ』にて不定期連載されていた。2007年に『月刊少年ジャンプ』が休刊となって以降、しばらく続編が制作されなかったが、2017年に『ジャンプスクエア』で再開[2]。2016年9月に発売されたジャンプリミックス版の表紙には、「新シリーズ開始」と銘打たれている。

単行本編集

カッコ内の年と月号は掲載された号を示す。

クリス 海洋都市ヴェネツィアへ!!(イタリアヴェネツィア1985年12月号)
ギリシャより愛をこめて(ギリシャアテネアドリア海1987年1月号)
香港の銃撃戦(返還前の香港、1987年6月号)
クリス ハワイに飛ぶ!!(マウイ島オアフ島1988年2月号)
オリエント急行の休日(パリ〜ヴェネツィア、1988年11月号)
クリス F1に参戦!?(イタリア〜モナカ王国(モデルはモナコ公国)、1989年5月号)
エジプトの大いなる遺産(エジプトカイロ1990年9月号)
クリスと9人の探偵団(イタリア・フィレンツェ1991年5月号)
ドイツ古城での対決!!(フランクフルトルフトハンザエクスプレス内デュッセルドルフライン川ローレライの岩ハイデルベルク1992年7月号)
MIAMI FLIGHT 2001(フロリダキーウェストマイアミ2001年2月号)
MEGA CITY PANIC(カナダロッキー山脈アメリカシリコンバレー1995年2月号)
古都北京不夜城対決(北京、2001年9月号)
南国の星に願いを…(南太平洋赤道直下・ピットケルン島〜ジオテイル島、2002年2月号)
CLICE IN THAILAND(タイバンコクトムヤム広場、2002年6月号)
大陸横断弾丸超特急(カナダ・バンクーバー〜炭鉱の町レベッカ、2002年9月号)
Queen Clice(ロマノ王国、2003年2月号)
宇宙対決!!(宇宙・未来住宅宇宙マンション、2004年9月号)
ロワール 古城の決闘(フランスロワール川2007年7月号(月刊少年ジャンプ最終号))
ドローンバトル ドバイ編(ドバイ2017年3月号(ジャンプスクエアに移籍))
海底大戦争(太平洋上・海底基地、2017年9月号)
狙撃者(スナイパー)ゲルダ
Miss Clice Project
Marriage Mission
小さな兵士たち(インセクトソルジャーズ)
守れ!超音速旅客機!
赤い銃弾

他の作品との関係編集

秋本治の代表作『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、コミックス第124巻の背表紙や本編中のネタなどで何回か繰巣陣が登場。また、少年ジャンプ別冊『コミックアキダス』(2000年発売)の描き下ろし漫画や増刊『こちら葛飾区亀有公園前派出所 びっくりドッキリ 飛び出す! ジャンボサマーフェスティバル』(2007年発売)のコラボレーション漫画(両作品の既発表エピソードのコラージュ+描き下ろしで構成)では、本格的に両津勘吉との共演を果たしている。『ジャンプスクエア』2011年11月号の「こち亀13誌出張版」でも登場し、乳首を公開したが、同年12月7日発行のコミックス第999巻では修正されている。

この他、「オリエント急行の休日」でのオークションのシーンでは、絵画の中に、題名”おまわり“として両津勘吉を模した作品、目的の絵画“FUJI”の脇に、題名“BUCHO”として大原大次郎を模した作品がそれぞれ紛れている。「MEGA CITY PANIC」では、『こち亀』からスーパーパトカー・EZAKI Z1がゲスト出演した。

2016年9月30日には、『こち亀』連載40周年を記念してジャンプリミックス版全2巻が全国のコンビニで発売された。『こち亀』とのコラボエピソードも収録している。

脚注編集

  1. ^ 「こち亀」終え新連載4本 「有給中」両さんも登場?
  2. ^ ジャンプ・コミックス『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第200巻の作者コメント。

関連項目編集