OmniWeb(オムニウェブ)はThe Omni GroupmacOS用に開発しているウェブブラウザ

OmniWeb
開発元 The Omni Group
最新版
5.11.2 / 2012年7月20日 (11年前) (2012-07-20)
最新評価版
v6.0 test (v634.0.0) / 2024年1月8日 (3か月前) (2024-01-08)
対応OS macOS
対応言語 多言語
種別 ウェブブラウザ
ライセンス プロプライエタリ / LGPL
公式サイト OmniWeb
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歴史 編集

OmniWebはそもそもNEXTSTEP用のブラウザとしてThe Omni Groupによって開発され、1995年3月17日に米ライトハウスデザイン (en:Lighthouse Design)から発売された。NEXTSTEPがOPENSTEP、macOSへと進化していくに従って、OmniWebもそれらのプラットフォームに移行していった。Mac OS X Server v1.xでは、標準ウェブブラウザとしてOmniWeb 3.0.xがバンドルされていた。OmniWebがWindows上でYellow BoxやOPENSTEPを使って動作していた時期もあった。Lighthouse Designがサン・マイクロシステムズに買収されてから、バージョン2.5以降は、Omni Group自身が発売している。バージョン4.0以降はmacOS用のみに開発されている。

OmniWebはmacOSの機能を完全に活用できるCocoaで開発されている。鮮明な画像や滑らかなテキストを表示するためにQuartzを用い、ドロワーやシート、カスタマイズ可能なツールバーなどを活用したインタフェースを特徴としている。

OmniWebは初期にプロプライエタリHTMLレンダリングエンジンを採用していた。しかしそのエンジンはCSSのような最新のWeb標準と完全には互換性がなかった。

2003年2月、Omni GroupはAppleSafariのために作ったAppleWebCore(後のWebKit)レンダリングエンジンを採用した。

2004年8月11日、Omni Groupはいくつもの新機能を搭載したバージョン5.0を発売した。特筆すべき新機能はその特徴的なタブブラウジング機能である。タブはウィンドウの端にあるドロワーに垂直に並んで表示される(サムネイルを付けることも可能)。この機能の有用性に関しては議論があるが、現在のバージョンにも残っている。

2006年9月6日にバージョン5.5が発売された。新機能にはWebKitをカスタマイズ、ユニバーサルバイナリへの対応、web archive形式での保存、ユーザースタイルシートへの対応、などがある。

2009年2月24日にバージョン5.9が発表され、同時に無料化された。

2012年7月20日にバージョン5.11.2が発表され、OS X Mountain LionのGatekeeperに対応した。

2017年6月現在、macOS High Sierra向けに新バージョンとなる6.0が開発中[1]であった。

2024年3月現在、公式サイトでは、最新のmacOSに対応したテストビルドが公開されている[2]

脚注 編集

  1. ^ OmniWeb for Mac, Release Notes: What's new, updated, or fixed
  2. ^ OmniWeb test builds”. omnistaging.omnigroup.com. 2022年6月17日閲覧。

外部リンク 編集