Shirley シャーリイ
『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley)は2020年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はジョセフィン・デッカー、出演はエリザベス・モスとオデッサ・ヤングなど。スーザン・スカーフ・メレルが2014年に上梓した小説『Shirley』を原作としている。
Shirley シャーリイ | |
---|---|
Shirley | |
監督 | ジョセフィン・デッカー |
脚本 | サラ・ガビンズ |
原作 |
スーザン・スカーフ・メレル 『Shirley』 |
製作 |
エリザベス・モス サラ・ガビンズ ダビド・イノホサ サイモン・ホースマン スー・ネイグル ジェフリー・ソロス クリスティーン・ヴェイコン |
製作総指揮 |
アリソン・ローズ・カーター シェリリン・ハウリッシュ マーティン・スコセッシ アリサ・テイガー |
出演者 |
エリザベス・モス マイケル・スタールバーグ オデッサ・ヤング ローガン・ラーマン |
音楽 | タマール=カリ |
撮影 | シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン |
編集 | デヴィッド・バーカー |
製作会社 |
キラー・フィルムズ ロサンゼルス・メディア基金 |
配給 |
ネオン サンリスフィルム |
公開 |
2020年6月5日 2024年夏 |
上映時間 | 107分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $20,630[2] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
バーモント州ベニントン。フレッドは同地にある大学に職を得て、妻のローズと一緒に引っ越してきたばかりであった。フレッドは上司のスタンリー・エドガー・ハイマンに勧められ、彼の自宅に同居することになったが、スタンリーがそのように申し出たのは親切心からではなかった。スタンリーはヒステリックな妻、シャーリイに振り回される日々にうんざりしており、その世話をローズに押しつける算段だったのである。
エキセントリックなシャーリイに面食らったローズだったが、その文才には感動せずにおれなかった。そして、男社会に抑圧されてきたという共通項を見出したことをきっかけに、ローズとシャーリイは絆を深めていった。しばらくして、2人はそれぞれのやり方で抑圧に抵抗し始め、その矛先はスタンリーとフレッドにも向けられることになった。
キャスト
編集- シャーリイ・ジャクスン: エリザベス・モス
- スタンリー・エドガー・ハイマン: マイケル・スタールバーグ
- ローズ・ネムサー/ポーラ: オデッサ・ヤング
- フレッド・ネムサー: ローガン・ラーマン
- キャサリン: ヴィクトリア・ペドレッティ
- キャロライン: オーラ・キャシディ
- ランディ・フィッシャー: ロバート・ウール
製作
編集2018年5月16日、エリザベス・モスとマイケル・スタールバーグがジョセフィン・デッカー監督の新作映画に出演するとの報道があった[3]。7月下旬、本作の主要撮影がニューヨークで始まった[4]。9月、ローガン・ラーマンとオデッサ・ヤングがキャスト入りした[5]。2019年4月8日、タマール=カリが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[6]。2020年6月5日、ミラン・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[7]。
公開・マーケティング
編集2020年1月25日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映され[8]、デッカーが審査員特別賞(ドラマ部門:独創的な作品に対して)を受賞した[9]。2月10日、ネオンが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[10]。5月8日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[11]。
評価
編集本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには183件のレビューがあり、批評家支持率は87%、平均点は10点満点で7.47点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「エリザベス・モスの傑出した演技によって出来映えが良くなった。『Shirley シャーリイ』は広く受け入れられている伝記映画の型を破り、シャーリイ・ジャクスンのパイオニア的業績に敬意を払う作品に仕上がっている。」となっている[12]。また、Metacriticには39件のレビューがあり、加重平均値は76/100となっている[13]
ローレンス・ジャクスン・ハイマン(シャーリイとスタンリーの息子)は本作における両親の描写について「もし私の両親について何も知らない人が『Shirley シャーリイ』を鑑賞したならば、母は狂った酒飲みに見えるでしょうし、父は三流の批評家に見えるでしょう」「この映画は母のユーモラスな側面を描けていないのです」と批判している[14]。
出典
編集- ^ “Shirley シャーリイ”. 映画.com. 2024年3月23日閲覧。
- ^ “Shirley” (英語). The Numbers. 2020年7月16日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2018年5月16日). “Elisabeth Moss And Michael Stuhlbarg To Star In Feature Thriller ‘Shirley’” (英語). Deadline.com 2020年7月15日閲覧。
- ^ Welch, Rebecca (2018年7月12日). “Elisabeth Moss to Get Spooked in ‘Shirley’” (英語). Backstage 2020年7月15日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2018年9月6日). “Odessa Young, Logan Lerman Join Elisabeth Moss in 'Shirley' (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter 2020年7月15日閲覧。
- ^ “Tamar-kali to Score Josephine Decker’s ‘Shirley’” (英語). Film Music Reporter. (2019年4月8日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ “‘Shirley’ Soundtrack Details” (英語). Film Music Reporter. (2020年5月29日) 2020年7月15日閲覧。
- ^ Siegel, Tatiana (2019年12月4日). “Sundance Unveils Female-Powered Lineup Featuring Taylor Swift, Gloria Steinem, Abortion Road Trip Drama” (英語). The Hollywood Reporter 2020年7月16日閲覧。
- ^ Debruge, Peter (2020年2月1日). “Sundance Winners: ‘Minari’ and ‘Boys State’ Take Top Honors” (英語). Variety 2020年7月16日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2020年2月10日). “Neon Strikes Again: Sundance Deal For Elisabeth Moss-Michael Stuhlbarg Starrer ‘Shirley’” (英語). Deadline.com 2020年7月16日閲覧。
- ^ “SHIRLEY Trailer - Available Everywhere June 5” (英語). YouTube. NEON (2020年5月8日). 2020年7月16日閲覧。
- ^ "Shirley". Rotten Tomatoes (英語). 2020年7月19日閲覧。
- ^ "Shirley" (英語). Metacritic. 2020年7月19日閲覧。
- ^ Schulman, Michael (2020年6月22日). “Shirley Jackson’s Son Talks to His Fictional Mom, Elisabeth Moss” (英語). The New Yorker 2020年7月19日閲覧。