T-80ロシア語: Т-80 テー・ヴォースィェミヂェスャト)はソ連によって開発、運用された軽戦車である。

T-80 軽戦車
Легкий танк Т-80 в Центральном pic2.JPG
クビンカ戦車博物館に収蔵されているT-80
2000年代に入りレストアが施された後のもの
(2016年8月16日撮影)
性能諸元
全長 4.285 m
全幅 2.500 m
全高 2.175 m
重量 11.6 t
懸架方式 トーションバー方式
前輪駆動
速度 45 km/h
行動距離 350 km
主砲 46口径 45 mm戦車砲ZIS-19BM(94発)
副武装 7.62 mmDT機関銃(1008発)
装甲 砲塔前面 35 mm/砲防盾 60mm
車体前面上部 45mm
エンジン GAZ-203F 直列12気筒水冷ガソリンエンジン
170 hp
前進4速/後進1速
乗員 3名
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T-70に替わる軽戦車として開発されたが、少数が限定的に生産されたのみに終わった。

概要編集

T-80はN.A.アストロフの戦車設計チームが開発したT-70M軽戦車の後継車両であり、T-70M軽戦車の砲塔を二人用の大型砲塔に換装し、エンジンを出力強化型のものに変更したものである。

砲塔はソ連軍軽戦車共通の欠点である、小さな一人用砲塔による戦車長の負担の大きさを改善したもので、砲塔リングを大型化したため、リング部は車体上部からはみ出る形となった[1]

武装はT-70と同じ45mm戦車砲および7.62mm機関銃各1基であったが、20度しか取ることの出来なかった主砲仰角が65度と大幅に大きくなった。主砲は後により強力なVT-42/43 68口径45mm戦車砲への換装も計画されたが、実現していない。

この新型軽戦車は1943年秋、T-80として採用されたが、偵察用軽戦車の需要は既に配備されているT-70以下の旧型軽戦車や、新たに偵察用として量産の始まっていたBA-64装輪装甲車、レンドリース法により送られてくるの軽戦車によって満たされていた。このため新たな軽戦車の大量生産の必要はないとされ、国営第40工場でわずか81輌が作られただけに止まった。

T-90編集

T-80と同じくT-70Mの砲塔を換装したものとして、オープントップの銃塔に12.7mm DshK重機関銃2挺を搭載したT-90軽戦車が開発された。

当初、対空自走砲としてT-60の車体を用いる予定だったもので、後にベース車体がT-80と同じT-70Mの改良型に変更されたものだが、より強力なZSU-37対空自走砲が採用されることとなり、試作に終わった。

登場作品編集

World of Tanks』(オンラインゲーム
ソ連軽戦車T-80として登場。
War Thunder
ソ連軽戦車T-80として登場。

脚注編集

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  1. ^ 車体の設計を大きく変更することなく砲塔リングを拡幅するため、45mm厚の装甲材で砲塔と車体の間を環状に14cm嵩上げした形になっており、原型のT-70と比べると砲塔に「首」がついたような外形となっている。

参照元編集

関連項目編集