主力戦車(しゅりょくせんしゃ、英語main battle tank、略称:MBT)は、戦車の分類の1つである。現代の戦車はほとんどが主力戦車に分類され、戦力の要となっている。

第二次世界大戦までの戦車は、エンジン性能に起因する設計の制限から走攻守をバランス良く実戦レベルで実現できなかった。そのため、戦術に応じた優先順位に応じて、重戦車中戦車軽戦車豆戦車駆逐戦車などの多様な戦車が造られた。戦後、戦術の確立と技術の発展(特に1000馬力以上のエンジン)を背景に、戦車に求められるあらゆる任務をこなせるように機動性、防護力、攻撃力をバランス良く備える主力戦車へ統合が進んでいった。

特に第三世代以降の戦車の多くは高度な火器管制システムや、APFSDSHEATに効果を発揮する複合装甲などを装備している。それを改修するなどして作られた第3.5世代以降においてはさらなる武装の強化の他、非対称戦に対応した装備やC4IシステムなどのIT技術が取り入れられている。

現時点ではこの3.5世代が主力戦車の最新型である。T-14メルカバ Mk410式戦車などはそれよりもさらに新しい第四世代に当たるのではないかという意見も多いが、今日における世界の最新の主力戦車は、どれも国情や運用する環境などに合わせてそれぞれ独特な設計になっているものが多く、これといった定義がない。

国別主力戦車の例編集

世代別主力戦車の例編集

第1世代主力戦車編集

センチュリオンM46パットンM47パットンM48パットンT-54T-5561式戦車など

第2世代主力戦車編集

M60パットンレオパルト1チーフテンT-62T-64T-72(初期型)、メルカバ(Mk1-Mk2)、AMX-30Strv.10374式戦車など

第3世代主力戦車編集

M1エイブラムスレオパルト2チャレンジャー1T-72(T-72B以降)、T-80メルカバ(Mk3以降)、K190式戦車など

第3.5世代主力戦車(暫定)編集

10式戦車T-14メルカバ(Mk4以降)、K2レオパルト2 (A7以降)、ルクレール(AZUR)、99式戦車(99A)など