VNREDSat-1B (Vietnam Natural Resources, Environment and Disaster-monitoring Satellite-1B)は2017年に打ち上げが計画されているベトナム人工衛星。計画通りに軌道へ投入されれば、2013年5月に打ち上げられたVNREDSat-1Aに次いで、ベトナム政府が保有する2番目の地球観測衛星となる。

VNREDSat-1B
所属 VAST
主製造業者 Spacebel
状態 計画中
目的 環境・資源管理、災害モニタリング
観測対象 地球
打上げ日時 2017年(予定)
物理的特長
質量 130kg
軌道要素
周回対象 地球
軌道 太陽同期軌道
高度 (h) 600km
回帰日数 3日
観測機器
CHIB ハイパースペクトラル・イメージャ
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概要

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ベトナムは2020年までの宇宙技術戦略において光学画像衛星・レーダー衛星各2基の地球観測衛星取得を目標に掲げており、VNREDSat-1Bはその2基目の光学画像衛星にあたる。2012年3月にベトナム科学技術院(VAST)とベルギーの航空宇宙企業Spacebelの間で、光学画像衛星の調達に関する約6,000万ユーロの契約調印が行われた。フランスよりODA借款を受け製造されたVNREDSat-1Aがフランス製の衛星バスMYRIADEを元に製作されたのに対し、ベルギーからのODA借款で製作されるVNREDSat-1Bは、同国製の小型技術実証衛星PROBAを元に製造される。PROBAシリーズの製造企業QinetiQ Spaceなどベルギー企業が分担開発するVNREDSat-1Bは、初のベルギー製商用衛星となる[1]

VNREDSat-1Bが搭載を予定する観測機器は400~830nmの波長を観測するハイパースペクトラル・イメージャで、解像度は30m、観測幅250~300km。高度600kmから撮影される画像は資源管理、環境保護、災害時の被災状況把握など多方面での活用が期待される。

脚注

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参考文献・外部リンク

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